2017年08月20日

独居老人の生活951 (隣席の爺さん)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活951(隣席の爺さん)


  君の隣人を知れ、 そして彼に関するすべてを知れ

                         サミュエル・ジョンソン (18世紀・イングランドの文学者)


先日夜、 ある食事会がチェンマイで催され、 ジジイも参加した。
20数名が集合、 到着すれば自由に空いている席に座る。

ジジイの左側隣席の爺さんは、 顔は見たことがあるが話したことは1度もない方。

狭いチェンマイ、 顔だけは知っている...そんな人が多いのだ。


pict-DSC_0012.jpg


ビールが入れば、 つい顔なじみの人と喋ってしまう。
なんせ周りは友人ばかり、 どうしてもそうなる。

結局、 左側隣席の人とは喋ることなくお開きとなった。 
というか酩酊し、 椅子でぐっすり眠っていたら終わっていた。

酒酔い運転を避けるため、 この日ジジイはツクツク利用。
外は生憎の雨、「自宅まで車で送ってくれる人を探すか....」

そんな時である、 ジジイの名前を呼んで、
「独居さん、 私の車に乗ってください、 送ります」 の声。

何とさっきの隣席の爺さんである。
勿論、 親切に甘えて彼のピックアップトラックに乗り込む。


車内は二人だけ、 当然ジジイも話しかける。

「XXXにお住まいなんでしょ?  遠回りさせてスミマセンね」
 (別の人から彼のアパートをチラっと聞いていた)

「いえ、 独居さんと同じアパートですよ」

「えぇー?」


車はジジイが住むアパートに到着、 2人してエレベーターに乗る。
降りた階もジジイと同じ、 「ありがとうございました」

廊下を挟んで左右にお別れ。
隣席の爺さんは、 ジジイの部屋の真向いに住んでいた。


ああ〜そういえば6月頃か、 家族連れが向かいの部屋に入居
した。
訊いたら子供の学校のため、 奥さん(タイ人)共々郊外から引っ越して来た由。

以前、 ジジイが朝早くゴミ出しのため廊下に出た時、
「おはようございます」  とタイ人女性の挨拶。

ジジイは慌てて  「失礼しました」。
ジジイは T-シャツにトランクス1枚の姿だったのだ。


灯台下暗しとはこのことか。

でも向かいの爺さんは、 ジジイの寂しい独居を知ってるはず。

そう、 それを吹聴して戴きたいものだ。


ジジイの質素ではあるが









清く正しく美しい生活を.......


チェンマイって ホントいいですね!




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2017年06月30日

独居老人の生活906 (短い便り)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活906(短い便り)


 分かっているでしょうが、 手紙を書くのは相手に書くので
 あって、 自分に書くのじゃありません。

 だから自分の考えていることを言うよりは、 なるべく相手を
 喜ばせることを書くようになさい。

                                    ラクロ 「危険な関係」 より

          
@ もうこんな時期になったのか。

1年経つのは速い、 早くもこんなお報せが出ていた。

「チェンマイ戦没者慰霊祭」

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日本ではお盆なんだなあ...って思う。

慰霊祭は昨年と全く同じで、 2ヵ所で開催される。
バンガードの学校とムーンサーン寺院。

バンガードは遠いので、 チェンマイ・オーキッドホテル前から
ソンテウが出る。

式典は共に午前9:30〜11:00.

                * *


A 来年は成田空港の開港40年。

あれから早や40年が来ようとしている。
開港までにすったもんだあったからね......

思い出すのは成田空港管制塔占拠事件だ。
1978年(昭和53年)3月に発生、 ジジイが32歳の時。

極左暴力集団が開港間近の現在の成田空港に乱入、 管制塔の機器等を破壊。
この事件により開港が約2か月遅れ、 同年5月20日となる。


成田空港.jpg
                ☝ 右端が管制塔。


開港してしまうと静かなもの。
反対派による成田空港ボイコット運動も起きなかった。

開設に徹底抗戦した政治家(当時の社会党など)の先生方も、 澄ました顔して成田を利用した。

何でも反対、反対って叫ぶ連中の節操の無さがよく分かる。

                * *


成田の管制塔・運用室は地上82m、 360度ガラス張りの部屋。
現在、 航空機の年間離着陸数は25万回。

混雑時にはA、 B滑走路合わせて1時間に約50機が離着陸。
1分12秒に1機の間隔だ。  (凄いこと)

 運用室。          
pict-DSCN1215.jpg


運用室では10数名でチームを編成、 集中力を保つため50分程度で交代する由。




 飛行場シミュレーター室。
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この部屋で管制官の訓練を行う。
雨や雪など様々な天候や、 起こりうる緊急事態などの状況を
作り出す。
             (管制塔内部の写真は 「週刊新潮」 より)


1990年代の管制塔の様子です、 暇つぶしにどうぞ!
                ☟
https://www.youtube.com/watch?v=MkYs0YrOcSg


                 * *


B この日の朝ごはん。

朝6時40分頃、 「サンティタム・ブレックファースト」 へ。
場所はYMCAの北側ロータリーから東へ30m行った左側。
  (ココをクリック)

以前は7時開店だったが、 最近は6時半ころからやっている。
たまたま前を通りかかり、 オープンしていたので飛び込んだ。

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 店内。
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注文はカオトム・クン(海老入りライススープ)
値段が40バーツと、 ジジイがいつも行く店より安い。

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他にお粥、 タイのソバ、 饅頭などがある。

                  * *


C 渥美 清のハガキ。

俳優・渥美清は旅行すると、 必ず母親にハガキを出したという。
何も難しいことは書かない。

ハガキだから年賀状みたいに賀正とか、 そんな短いものでいい。
で、 なんて書いたか?

 「俺、 元気」 とこれだけ。

母親が1番知りたがっている息子の状況がこれで分かる。
海外からなら特にそうだろう。

ロケなどで忙しい渥美清だ、 何を書こうかなんて思案していたら
前に進まない。

                 *

日本に住むジジイの友人(69歳)にも同じようなのがいる。
渥美清と違うのは、 この爺さんは暇、 書くのはハガキじゃない。

Lineを使い、 いつも同じ文面を繰り返す。
時にはスタンプだけの時もある。

なのでジジイも同じように書いて返す。

 (白が友人の発信、 緑がジジイ)
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 先日も・・・・
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 昨日も・・・・
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爺さんはチェンマイで年に1度顔を合わせる友人、 毎度彼の安否を知っても詮無いことだが......

                  *

6月18日、 ジジイは日本からチェンマイに戻ってきた。
で、日本に居る彼に次のようにLine発信。

 「本日夜、 チェンマイに着きました。
  やはりチェンマイは暑いですね」


彼からの返信を読んで 「えっー???」

 「お帰りなさい」  

この言葉は、 チェンマイに居る人が使うものと思っていた。
このようにして彼は、 短い文で相手を喜ばせる。

                *

彼が本ブログにコメントをくれることはない。
やはり何を書けばいいのか....と億劫になるんだろう。

加えて彼はテキトーな無精者、 書くのが面倒臭いんだと思う。
口癖が 「ちぇっ、 面倒くせー!」 だから。


ジジイはこの友人から直接聞いたことがある。
彼は会社員時代に文書を作成したことがないという。

報告書、 稟議書、 計画書、 社内通知書も......
そんな彼でもとにかく書いて、 ジジイにLineを寄こしてくれる。

 「こんばんは」   「こんにちは」.......実に簡潔。

世の中には、 書くのが苦手って人が結構いる。

幼稚園児じゃあるまいし...とは思うまい、 良しとしよう。
普通の挨拶なんだから。


で、 ジジイもご挨拶、











チェンマイって ホントいいですね!

posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 10:49| Comment(6) | 交遊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月28日

独居老人の生活904 (何故そこまで親切なのか?)



昨日(27日)、 日本プロサッカー(Jリーグ)の中西大介常務理事がセクハラとパワハラで辞任した。

部下の女性職員に対し頻繁に個人的な電話をかけたり、 好意を示すメールを送信、 長期的に食事や映画に誘っていたという。


pict-Jリーグセクハラ.jpg
           ☝ 退任した中西大介常務理事


中西大介氏(52)は神戸商船大学(現神戸大学海事科学部)卒。
(株)ナガセを経て、 1997年(31歳の歳)にJリーグに入る。

その後順調に昇進を重ね、 2014年1月から Jリーグ常務理事を
務めていた。
Jリーグの組織ではナンバー3の重要ポストである。


豊田真由子議員の男性秘書へのパワハラが今話題に......
しかし今回は女性が被害者、 嫌な上司に言い返せなかった。

豊田真由子議員のように.......

 「このハゲー、 このハゲッー!   うざいよ!」 


中西さんは、 部下の女性にのぼせ上って我を忘れた。
もったいないこと、 まさにこれ。
               ☟
https://www.youtube.com/watch?v=-Fj5CcYWPMI


                * *


チェンマイ独居老人の華麗なる生活904
                     (何故そこまで親切なのか?)


        <人の道>

    忘れてはならぬものは  恩義
    捨ててならぬものは  義理

    人に与えるものは  人情
    繰返してならぬものは  過失

    通してならぬものは  我意
    笑ってならぬものは  人の失敗

    聞いてならぬものは  人の秘密
    お金で買えぬものは  信用

                                        近藤勇 (新選組)


今日は友人の北尾さん(仮名・69歳)から聞いた病気の話。
動脈瘤は我々老人にはお馴染みか。

血管の動脈のかべが何らかの原因で弱くなり、 その部分が血流に押されて徐々に膨らむことで血管の一部がこぶ状になる。

動脈瘤が見つかったのは、 北尾さんの友人・黒木さん(仮名・69)。
北尾さんは毎年2,3回チェンマイを訪れ、 いつも3週間滞在。

一方の黒木さんはチェンマイから車で40分ほど走った町に25年居住、 当然ながらタイ人の奥さんがいる。

そのお2人が知り合ったのはチェンマイの和食店。

たまたま話をするうちに意気投合、 以降北尾さんがチェンマイ訪問の度に顔を合わせ、 交遊を深めてきた。

ジジイも前から黒木さんの顔は知っていた。
以前、 黒木/北尾さんの3人で食事をしたこともある。

               * *

北尾さんは黒木さんの病気を聞いて驚いた。
動脈瘤で、 発生した場所が腹部。

そのこぶも肝臓や胆嚢に近い場所で、 難しい手術になるとか。

チェンマイ市内の大学病院で診察を受けると、 手術に100万バーツ(約300万円)かかるという。

しかしいくらなんでも100万Bの出費はキツイ。

で、 北尾さんが提言する。
「先進医療の日本で手術した方が安心だし、 安くつくのでは?」

ところが黒木さんは郷里の関西を出てから25年。
今更帰りにくいし子供の世話にはなりたくない。

だが北尾さんには北陸に自宅がある。
「ならば拙宅に滞在し、 地元の大学病院で受診すればいい」


ということで、 黒木さんは北陸の北尾宅を訪問し世話になる。
滞在中に先ず国民健康保険に加入する。

申請の際の住所は北尾さん宅に......
そして地元の大学病院で診察を受けた。

結果、 難しい手術なので専門医によるチーム編成が必要。
そのため手術は2ヵ月ほど待って欲しいというもの。

手術費用は約30万円(健保適用)、 チェンマイでやるより安い。

               * *

黒木さんは北陸を一旦離れ、 今チェンマイ郊外の自宅で待機中。

そして手術日が確定すれば北尾宅を再訪、 そこに寝泊まりして
治療(手術)に臨む予定。

手術は当然入院、 そのあとは北尾宅から通院治療となろう。
心配するタイ人の奥さんはご亭主に付いて行き、 手術に立ち会うという。

その間1ヶ月ほど、 夫婦(2人)は北尾宅に宿泊することになる。


ジジイはこの話を聴いていて胸が熱くなった。
たまたまチェンマイで知り合い、 年に2,3度の顔合わせ。

それだって十数年という長い交遊ではない。
しかし友人となれば、 日本の自宅に招待しお泊めする北尾さん。

加えて北尾さんには奥さんがいらっしゃる。
その奥さんまでが黒木夫妻の居候に大歓迎だとか。

単なる美談調では書きたくない、人情味あふれるお話だ。

               * *

ジジイが北尾さんと知り合ったのもチェンマイ。
偶然同じアパートに宿泊した関係だった。

それ以来毎年交遊を重ねているが、 ジジイには北尾さんの真似はとてもできない。

ジジイはこんなものだろう。



    pict-人情紙風船.jpg
      ☝ 山中貞夫監督、 昭和12年公開の映画。



ジジイも黒木さんの手術成功を祈りたい。


北尾さんに訊いた。

「何故そこまで親切にするの?」

「困っている人を助けてあげられる......それだけです」


人に与えるものは.........人情。









 これもチェンマイが取り持つ縁だ。

 
チェンマイって ホントいいですね!

 (後記)
今回の話は北尾さんが 「本ブログに載せていいよ」 と......

北尾さんの思いは、
『難しい手術や治療費で心配があるのなら、 日本でやればいい。
 国民健康保険に入り、 友人宅にでも宿泊して治療できます』

故国を離れ長いチェンマイ暮らしの我々に、 日本での居場所が
あるのか。
暖かく迎え入れてくれる家族や友人がいれば幸せ。

「人情紙風船」、 映画だけであって欲しいが......





posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 10:42| Comment(4) | 交遊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする