チェンマイ独居老人の華麗なる生活1660(原発の裏側では・・)
越後屋、 お主も悪よのう。
江戸時代の悪代官
福井県高浜町といえば、 昔は関西から客を呼び込む海水浴場で名が売れていた。
若狭湾に面する人口10,289人(推計人口、 2019年6月1日)の小さな街だ。
そこに変化が訪れた。

☝ 高浜町役場(高浜公民館が併設)
原発御殿といった感じ。
1969年12月、 関西電力高浜発電所対する設置許可が下りた。
原発の幕開け、 1984年には 4号機の営業運転開始に至る。
その過程で権力を持ったのが高浜町助役の森山栄治氏。
その森山氏が2019年3月に死去。
そして国税局が、 森山氏をめぐるカネの流れに不審を抱く。

関西電力の役員らが森山氏から多額の金品を受領していたのだ。
その中には、1着50万円相当の大量のスーツ仕立券が.....

高級スーツの仕立券は、 受け取る際の心理的なハードルが現金に比べて低いとされ、 汚職事件の賄賂にも使われてきた。
関電の調査によると、 八木誠会長ら20人が約3億2000万円相当の金品を受領。
このうち11人が、計75着分、 総額3750万円相当のスーツ仕立券を受け取っていた。
儀礼の範囲だと見ていたそうな。
なぜ森山助役が関電幹部に常識を超える贈り物をしたか。
森山氏の口利きで、 関電原発の下請けや取引に至った企業が幾つかある。
勿論、 関電側が森山氏の依頼を断るわけがない。
加えて人権問題が原発に絡む。
高浜町西三松に被差別部落(1982年当時で80戸以上)がある。
部落解放同盟福井県連合会の事務所が三松センター内にあって睨みをきかした。
当然ながら、 裏金も賄賂も必要であったろう。

☝ 関電の人権研修で講師を務めた森山氏。
* *
時代劇映画やテレビドラマでよく見たのが、 悪代官と越後屋のひそひそ話。
越後屋が菓子折りを悪代官に献上する。
そのお菓子の下には.....
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関電と高浜町のパイプ役として、 双方に絶大な影響力を持った森山助役。
その地位を維持するための手段として、 現金に加え、 小判や金貨(365枚)、 金杯(8セット)などを関電幹部たちにバラ撒いた。
(以下 週刊 Friday より)

小判は昔の通貨としての小判ではなく、 金を加工したもの。
この小判の製造・販売は 「徳力本店」 (東京・千代田区)。
同社では金の小判を10g単位(14万円)で販売しているそうな。
小判を受け取った関電社長が臨時記者会見でこう述べた。
「一度、社長就任のお祝い。 お菓子と思ってたら金貨が入ってた」
「お主、 悪じゃのう」 とは言わなかったようだ。

”飲ませて、 抱かせて、 握らせる”
相手を掌中におさめるための常套手段だ。
原発の裏側では.....
酒と女とカネが うごめいている。
チェンマイって ホントいいですね!