2017年04月17日

独居老人の生活843(チェンマイで老老介護を思う)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐843
                    (チェンマイで老老介護を思う)


    お前がいつか出会う災いは、

    お前がおろそかにした ある時間の報いだ。

                                       ナポレオン・ボナパルト


「週刊 Friday」 今週号を読んでいたら、 何とも言えない気持ちになった。

老老介護、 我々の身近な問題である。
昨年、 千葉県船橋市でこんな事件があった。

2016年7月、 夫(80)は介護疲れから認知症の妻(73)を殺害。
同年12月、 懲役3年、 執行猶予5年の判決が下された。


夫婦はクリーニング店を経営、 仲の良い夫婦として評判だった。
しかし妻が6年前、 アルツハイマー型認知症と診断される。

物忘れ、 徘徊程度ならまだ良かった。
事件発生の3ヶ月前からは、 自分でトイレ(排尿・排便)ができなくなる。

オムツをしても、 辺りかまわず脱ぎ散らす。
介護施設入居を希望したが、 空きがなく順番待ちの状態。


その日の妻は、 2階の寝室一面にウンコを撒き散らす。
夫は考えた、 もし自分が先に死んだら妻はもっと大変に.....

夫は1階で3時間ほど寝ていたが、 タオルを持って2階に上がる。
一瞬妻と目が合った。
妻の瞳は、 何かを訴えかけるように瞳孔が開いていたという。

枕元に跪(ひざまず)き、 妻の頭を左手で持ち上げる。
妻は何ら反応せず。

そして妻の首にタオルを巻き力を入れる。
妻は絞められても、 拝むように両手を合わせ、 身動き一つしな
かった。

夫は言う。  妻も望んでいたのでは......

その夫が下の写真。
       ↓

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                   ☝ 
        ちょうど座っている位置から首を絞めた。


                 * *


何とも身につまされる話である。
待機児童問題で人が殺された話など聞いたことがない。

「保育園落ちた、 日本死ねー!」 と国の死を望む。


この80歳のご老人は、
「介護施設に入れない、 日本死ねー!」 とは発しなかった。

自分で愛妻を絞殺、 「妻よ、 死んでくれ」 と心の中で....

                * *

チェンマイにはたくさんの同胞老人が住んでいる。
「オレの妻は若いから大丈夫」 と言える方は幸せか。

こういう日本の事件を知れば、 若いタイ人パートナーが理想かも
しれぬ。
しかし反対に、 自分の方が先にボケる可能性は高い。

部屋中にオムツやウンコを撒き散らす、 手でウンコをこね回す。
己がこうなった時、 若いタイ人妻はちゃんと介護してくれるのか。

                 *

ジジイの知人・友人には ”若くない” タイ人を妻にしている人が
結構いらっしゃる。

夫婦同世代、 タイ人の奥さんが10歳下くらいまでなら、 妻が先にボケても不思議ではない。 


女優南田洋子の結婚は28歳の時で、 相手の長門裕之が27歳。
                   ☟
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妻・南田のアルツハイマー型認知症は71歳で始まった。

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           ☝ 長門74、 南田75歳の頃。




 ボケた南田洋子を長門裕之は介護した。
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                   ☝
   南田は、 ウンコを撒き散らしてはいなかったようだ。


南田洋子 76歳で死去。
長門裕之も1年7ヶ月後、 妻の後を追うように鬼籍に入った。


前述のクリーニング店夫婦は年の差7歳だ。
妻の認知症は65歳の頃から兆候があったという。

                * *


チェンマイの同胞ご老人の皆さま、 想像したこと ございますか?

あなたのタイ人女房がボケる、 ウンコを撒き散らす。
もしそうなったら、 あなたが介護なさるのです。

チェンマイの介護施設状況はご存知ですか?
日本の特養みたいな施設、 チェンマイにあります?

タイには介護保険ってあります?  何か保険 掛けてますか?
民間の介護施設は、 あっても高額だと聞いてます。


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      ☝ こんな日めくりカレンダーで予防しますか。



高齢者夫婦は認認介護(夫婦揃って認知症)に直面する場合も
生じます。 他人事ではありません。 

チェンマイで日本人爺さんがボケ、 タイ人女房も一緒にボケたら、
どうなるんでしょう。


老老介護問題、 「1人で抱え込まない」 ことが大切なんだとか。

何ごとも用意周到、 夫婦とも健康である今の時間をおろそかにせず、 相談する人や介護方法を考えておくってことでしょうか。 


とにかく日本人の爺さま方、
老老介護で疲れても、 ボケた奥さまを殺めたりなさらぬよう....


加害者:外国人、 被害者:タイ人。
  
日本のような期待はできません。










執行猶予は付かないかもよ。


チェンマイって ホントいいですね!




posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 10:26| Comment(6) | 老い | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
独居老人さん今晩は、ACEです。

確かにボケてうんこを部屋にまき散らすかみさんがいたら困ります。

このケースではどうすれば良かったのでしょうね。

例えば荒川に二人で一緒に行き、そこでご主人が急に気分が悪くなって動けなくなり、その間に奥さんが川に流されていればすべての問題は解決されて無問題ではないでしょうか?

決して川に突き落としてはいけませんし、それは犯罪ですが、本人が勝手に川に入って溺れるのは自己責任です。

ご主人も高齢ですから急に気分が悪くなって動けなくなる事もあり得ますし、責めることは誰にもできません。


私が会社員だった頃、70歳まで再雇用されていた先輩がいました。

本人は大変なインテリだと思い込んでいたのですが、実態は半ボケ老人でした。

プライドだけが高く、体は丈夫ですから一番始末に負えない方ですが、身内の方は大変だったと思います。

ボケるのは老人全員がなるのではありませんが、家族や他人に迷惑をかけてまで生きる価値はありませんから、私は安楽死を選びたいと思います。

ただその前に、バンコクでジュニアが疲労困憊するぐらい何年もして思い残す事が無くなってからですが、、、、(笑)。

本当にバンコクは陸の竜宮城ですね。
Posted by ACE at 2017年04月17日 22:15
ACEさん:
いつもコメントありがとうございます。
自分の認知症は自分で気が付かない、人に言われて、人に連れられて病院に行くのでは.....
ジジイがボケを初めて目の当たりにしたのは49歳の頃でしたか。
会社の先輩(56歳)と社内で4年ぶりに会った時、話がちょっとおかしいいんです。
その人は有名私大卒のインテリと見られてました。 他の人に訊いたらボケているの答え。
それから数ヶ月後、奥さんとご一緒に社内を周り、ジジイにも退職の挨拶をしに来られました。
あんな頭のいい人でもボケるんだ....強い印象があります。
その時の東大卒の会長は退任後70歳でボケました。 ボケは頭の良し悪しには関係ないようですね。
ジジイもACEさんと同じで、ボケて周囲に迷惑をかけたくない、そんなみっともない姿を人に曝したくない、そんな思いは強いです。
でも、どうなりますやら......
で、頭、身体、ムスコが元気なうちに遊んでおこうと.....竜宮城の乙姫様に会いたいですわ。



Posted by 独居老人 at 2017年04月18日 06:22
独居さん、いつも興味あるブログありがとうございます。老々介護ではありませんが、私は40台後半から10年間母親の介護を体験しました。脳溢血で半身不随、おまけにボケてもいました。ほかの兄弟はなんの手助けもせず、すべて私まかせでした。仕事に行っているときはデイケアに頼み、夜は2時間に1回おむつ交換、汚いなんていう気持ちはありませんでした。まだ50歳くらいのときだからなんとか我慢できたんだと思いますが、80歳で妻を介護、苦労がわかるだけに、このご亭主には同情心しか湧きません。母没後の虚脱感から抜け出すため、チェンマイに移り住み、伴侶と子供に恵まれた現在では遠い過去の出来事になっていますが、忘れることはありません。バンコクはわかりませんが、チェンマイでは家族・親戚の結びつきは日本の比ではなく、交流は多いし、特にお年寄りには頻繁に誰かが声をかけて助け合うのはよく目にしています。私は日本人だけで暮らしている人の方が心配に思えます。
Posted by ナムトック at 2017年04月18日 11:43
ナムトックさん:
仕事を抱えての介護、大変だったでしょうね。
ジジイには経験がないので想像するだけ、正直に申し上げてやりたくないですね。
じゃあ71歳の自分が同じ状態になったらどうか。
子供2人は知らん顏でしょう。 期待もしてません。
でもお聞きして心から良かったなと.......
チェンマイに来られて良き伴侶とお子さんに恵まれたこと。
苦労のあとは冥加に余るってことだと思います。
家族思い、助け合いはタイ人の長所、 ナムトックさんは幸せな人生を全うされることでしょう。
コメントありがとうございました。
Posted by 独居老人 at 2017年04月18日 12:33
 華麗なる生活を楽しまれる独居老人樣

 介護はするよりされる方が大変です。寝たきりになってポロット漏らした「情けない」の一言は身に染みました。車椅子で庭を巡っている時に、背筋をグッと伸ばして排便をし、お臍の下まで便にまみれ、温水シャワーで洗った事、もちろん刺激の少ないソープを使いますが、その後、香料のないクリームを肌の保護に塗り、尿路感染症に配慮します。これを大変だと言った者には、二度と再び介護はさせませんでした。これも十分な経済的なバックがあり、全部使ってしまっても構わないと宣言したからです。
 さて、自分の順番ですが、棄てられる側から見る「楢山まいり」を考えねばなりません。自らの命の責任を自らが持つのでなければ、最後に「情けない」日々が来ても・・・。「年寄りは腹の空かないものよ」と穏やかに認めて貰えれば良いかな。

 
Posted by Plasma at 2017年04月18日 12:49
Plasmaさん:
おっしゃる通り、介護はするも大変、されるも大変。
頭がボケてなくシャープ(正常)ならば、介護を受ける当人は身に染みて感じるのでしょうか。
なんでオレがこんなんに......
ジジイもいつかそんな介護される身になるんでしょうね。 考えたくもないですが....
本ブログに書いていることと矛盾してますね(苦笑)。
ナムトックさんが述べておられるように、チェンマイでタイ人家族に見守れながら骨を埋める方がベターかも...
理想はピンピンコロリなんですが、理想と現実の差に悩まされますね。
コメントありがとうございました。
Posted by 独居老人 at 2017年04月18日 19:04
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