2017年03月23日

独居老人の生活822(中国・予期せぬ判決)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐822(中国・予期せぬ判決)


   人間に課してきた人生を神も生きてみよ、

  という判決が突きつけられたら、神は自殺するだろう

                              アレクサンドル・デュマ (フランスの小説家)



最近の中国は恥も外聞も無い。
韓国(産業)への執拗ない嫌がらせ。

と思ったら今度は日本か?
国営中央テレビ(CCTV)の報道で、 日系企業は大打撃。

これは福島原発事故後、 中国への輸入禁止の日本産食品が中国で販売されていると報じたもの。

報道を受けて中国国内のスーパーなどでは、 日本産食品を撤去する動きが拡大。  日本企業は事実誤認を指摘しているが......

ラベル地名の本社住所を原産地と勘違いし(または悪意で)、 報道したようだ。
中国の他社メディアの中には、 CCTVのニュースを誤報として発表したところもある。

いずれにせよ、 嫌がらせの好きな国だ、 中国は。


                  * *


ジジイの友人にWくんがいた。
”いた” という過去形でお分かりのように、 2000年以来16年間、1度も会ったことがない。

別に喧嘩したわけでも何でもない。
仕事の関係で、 ジジイがWの住む地方都市を離れたから。

Wとは仕事の関係だった。
ジジイより6歳ほど若いWは工学部を出た真面目な技術屋、 但し酒と女が大好き。

女は別にして、 酒好きのジジイとは気が合う。
一緒に飲む処はいつも同じ、 彼が入れ揚げていた女(42歳)が
経営する小さな居酒屋。

Wは 「利用してあげてよ」 とジジイに言い、 且つよく誘い出す。
ジジイは誘われればOKし、 ジジイもその居酒屋の常連に....

彼は仕事が終わると毎日居酒屋に立ち寄り、 飲食後に妻子の待つ自宅に帰る日々。
女将を交えジジイと3人で、 他所に飲みに出たりもした。

Wと女将が男女の関係にあったのか、 ジジイには分からない。
ただ彼が女将に夢中であったことは確かだ。 

女将は元幼稚園の先生で、 モデルタイプの美人ではないが如才なく、 商売上手であった。

そんな時である、 Wの転勤が決まった。
彼は中国内陸部にある中国の現地法人の社長として赴任。

ジジイも転勤でその小都市を離れ、 女将の店から足が遠のいた。
仕事の関係もなくなり、 Wとはそれっきりとなる。

                * *

それから9年後の2009年(ジジイが64歳の時)、 読んでいた
新聞記事に愕然とする。

それは中国での裁判で、 日本人に懲役2年5か月、 罰金50万元(約650万円)の実刑判決が下ったというもの。

被告の名前がW、 ジジイは呆然。
彼は何をやらかして起訴されたのか?


中国現地法人の社長だったWは退社し、 そのあと中国人の元幹部4人と競合会社を設立。

これに怒った日本の親会社が2005年に告訴、 罪状は図面などの産業機密の持ち出し。 

W元社長らは2006年に拘留され、 2007年に起訴されたが、「生産技術は機密情報ではない」 として無罪を主張。

2007年5月以降、 審理が2年半も中断するという刑事訴訟としては異例の裁判。

そして2009年、 中国XX市中級人民法院(日本の地裁に相当)は、 W元社長に対し、 商業秘密侵害罪で上記実刑判決を下す。


知的財産の観念がまだ不透明な中国では、 同様の事件は多い。
しかし刑事訴訟に至るケースは少ないという。

                  
この記事を読めば誰だって驚くだろう。
日本人のビジネスマンが起訴されること自体が珍しい。

そして実刑判決、 二重のビックリ仰天。
中国で逮捕される日本人は、 殆どスパイ、 麻薬、 買春容疑。

                 * *

ビジネス上で日本企業が訴えられたケースはある。
話が逸れるが、 例えば2014年の商船三井。

保有する船が中国の港で拘束され(中国の裁判所に差し押さえ)、 商船三井が裁判所に供託金を支払った。 その金額は40億円とか(後に没収)。

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                  ☝
  商船三井の船の差し押さえ執行を発表した上海海事法院。


この発端は1936年に、 ある海運会社(後に商船三井が吸収)が中国の船会社から船2隻をレンタル契約。

翌1937年の日中戦争で、 船は日本軍によって徴発される。
その後、 2隻とも沈没、 船会社に返却されないまま現在に....

戦前の問題が約80年経過し、 中国当局が国権発動してカネを
分捕った感じ。 
(関心ある方は日本経済新聞記事で.... ココをクリック)

                 * *


とまあ企業ならまだしも、 Wのような個人に対する起訴 → 実刑は聞いたことがない。

ジジイはWの事件を知り、 中国に慰問に行こうかと......
しかし行ったとて助力不可、 物見遊山になりそうで結局無視。


ジジイには推察できることがある。
Wは酒好き女好き。 単身赴任ともなれば毎晩飲みに出る。

幹部の中国人に女を紹介され、 雁字搦めの状態に.......
おそらく現地女性と同居していたであろう。

日本の本社は何もやってくれず、 業績(利益)だけに厳しい。
それじゃあ皆で会社を作り、 同じ顧客に売っちまえ.....


Wは海外事業の経験ゼロ、 初めての海外赴任だった。
現地中国人スタッフを信用したというか、 彼ら4人に丸め込まれた可能性大。

日本の親会社に反旗を翻したまでは良かったが、 告訴という逆襲に曝されるとは夢にも思っていなかったかも。

中国語が分からないWにとって、 中国での懲役2年5か月はきつかったろう、 罰金50万元(約650万円)しかり。

彼が生きていれば今65歳、 どうしているやら.......
 


で、 一緒に起訴された中国人幹部ら4人の判決はどうなった?

彼らにはWに関係なく、 ずっと以前に裁判は終わっていた。
そこが日本人と中国人の差。











中国人、 執行猶予判決...................軽〜い!


チェンマイって ホントいいですね!




posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 10:31| Comment(2) | 社会思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今回の内容とは関係ありませんので悪しからず。
イミグレの話しです。
本日リタイアメントビザ取得のため、いつもの某イサーンのイミグレへ。待ち時間ゼロ。
持参したのは、パスポート、写真、銀行の預金証明書、イエロータビアンバーン。
申請書は書いてくれるし、必要なコピーは全部やってくれます。
所要時間は15分。
イミグレとゴルフ場ではストレスレスです。
ストレスはタイ🇹🇭嫁だけです(^_^)
Posted by aki at 2017年03月23日 21:31
akiさん:
羨ましい、羨ましい!!!
もしakiさんがチェンマイに引っ越され、イミグレに行かれたら、怒りのあまり事務所にウンコ撒き散らすかも.....
もうこっちは、イミグレ=待つ(長時間)=イライラですから。
ストレスは文字化けの奥さまだけとか。
おそらく文字化けのの箇所は、ストレスはタイ”毎晩Hを迫る”嫁だけです....となるんでしょうね。
お励みになってくださいませ。
コメントありがとうございました。
Posted by 独居老人 at 2017年03月24日 03:24
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