今日は前回からの続きです。
チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐668
(親馬鹿子馬鹿・有名人のドラ息子たち‐3)
子供は親のいうことを聞くのは得意じゃない。
だけど、 真似をするのは抜群にうまい。
ボールドウイン (米国の作家) のパロディ
古賀誠(現在76歳)は息子・誠一郎を秘書にした。
ところが実際はまともな仕事はせず、 高級車を乗り回し、 銀座で放蕩三昧の日々。
さすがにまずいと思った....古賀誠は秘書の肩書を取り上げる。
その後 「週刊新潮」 で叩かれた。
「告発された古賀誠・長男の七光り、 詐欺的商法」 の記事。
誠一郎が、 親の七光りを利用、 詐欺まがいのビジネスをしていたのだ。
その頃息子が使う名刺にはこう書かれていたという。
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☝ 肩書は ”長男”、 ご立派。
古賀誠一郎は世襲議員にならなかった。
これは自民党、 いや日本にとって幸運なことだった。
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中西啓介は防衛大臣まで務めた国会議員。
その息子(当時電通社員)が1995年、 大麻使用で逮捕された。
気の毒に息子の不始末で議員辞職(新進党)。
2000年の総選挙に再立候補したが落選、 政界引退。
2002年、 失意のうちにあの世へ、 享年60。
中西の不肖の息子は裁判でこう証言したとか。
「社員はみんな(大麻を)吸っている。 誰の机にも入っている」
電通の社員は腰を抜かしたか、 それとも怒り狂ったか。
因みに中西の同期の電通社員2人が大麻所持で逮捕され、 更に当時の経団連事務総長・三好正也の息子も大麻で逮捕。
NEC元会長・関本忠弘の息子も元電通社員。
元フジテレビ女子アナの寺田理恵子とは奥さんを捨てて再婚。
しかし3億円もの詐欺事件を起こして世間を騒がす。
難関電通には、 親のコネでバカ息子が楽々入社して不祥事。
この広告会社、 どうなってるの?
もし中西啓介の息子が世襲議員になったてら......ゾッとする。
* *
武部勤の息子・毅はホリエモンと交遊があった。
しかしチャランポランの息子で親泣かせ。
ネットビジネスを立ち上げて失敗。
タイレストランを東京・恵比寿にオープンしたがすぐ閉店。
「偽メール事件」 はセンセーショナルであった。
永田寿康(民主党)が衆院予算委員会で追及。
「堀江貴文が昨年8月、 自民党の武部勤幹事長の二男宛て、 選挙コンサルタント費用名目で3000万円を振り込むよう社内メールで指示した」
これが偽メールと判明し、 永田議員は笑い者に......
そして民主党代表前原誠司ら執行部が責任を取り総退陣する。
このメールに登場した二男が武部毅。
余談だが、 モデルでタレントの田丸麻紀が結婚(2012年)。
その夫の名が武部毅。 但し武部勤の息子かどうかは不明。
武部 勤は2012年に政界引退。
地盤は長男の武部 新が引き継ぎ、 現在衆院2期目の現職。
☝
二男より出来がいい? めでたし....としよう。
北海道第12選挙区の皆さま、 投票されました?
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徳田虎雄の息子・毅(現在45歳)は父の地盤を継いで当選。
しかしスキャンダル続出、 ボンクラ息子が露呈する。
親族が選挙違反事件で逮捕されて、 結局国会議員辞職。
まだある、 『週刊新潮』 で叩かれた。
その記事は、 2004年に未成年の女性に対して準強姦に当たる性行為を行い、 2007年に和解したという。
徳田毅はここにも登場。
猪瀬東京都知事への5千万円違法献金事件である。
猪瀬との徳洲会による資金提供窓口になったのが毅議員だった。
☝ 毅くん、 今後どうするの?
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ハマコーこと浜田幸一(享年83)は息子・靖一を後継者にした。
暴れん坊の親父に似ず、 穏やかな性格で6選を重ねる。
☝ 1998年、 43歳の浜田靖一議員。
防衛大臣もそつなく務め上げ、 迫力はないが真面目な代議士。
バカ議員になるだろうというジジイの期待を裏切った。
親の真似するのが下手だったのか、 反面教師にしたのか。
靖一議員は間もなく61歳になる。
ラスベガスでパッと10億円も摩(す)れば親父を超える。
今からでもおそくはない、 なんかスキャンダル、 起こしてよ!
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二階俊博は秘書で息子の俊樹(51歳)を、 今年6月和歌山県の
御坊市長選挙に立候補させた。
対戦相手は7選目を狙う75歳の現職・柏木征夫。
こんなお爺ちゃんに負けるわけがない。
言ってみれば、 親父・俊博の代理選挙のようなもの。
その父親は、 地元和歌山に中国から7頭ものパンダを持ち込んだほどの実力者。
あの上野動物園にさえ2頭しかいないパンダをだ。
ところが大差で落選。
この息子俊樹、 地元では相当評判が悪かった由。
親も親、 パンダだし.........とジジイは思ってしまう。
現職の柏木は、 あんな息子を市長にはさせられない、と引退
予定を撤回して立候補したという。 正解だったようだ。
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元郵政大臣の久野忠治は引退、 息子・統一郎に跡を継げと言う。
1990年、 統一郎が52歳の時である。
統一郎は日本道路公団に勤め、 生涯サラリーマンの積りでいた。
父親の意向に逆らえず、 立候補して当選。
以降10年間代議士を務める(3選)。
竹下派、小渕派を経て 「将来、 大臣間違いなし」 と嘱望された。
しかし普通の人の感覚からすると、 政界・国会は特殊部落で
魑魅魍魎が跋扈する。
加えて金銭感覚は常識外れ、 支援者への義理でがんじがらめ。
で、 2000年の総選挙を前に、 次の言葉を吐いて辞意を表明、 引退する。
「自分は政治家に向いていない。
親父の跡を継いで10年間一生懸命がんばったがもう限界だ」
久野統一郎(当時63歳)は、 国政史上、 前代未聞の理由で政界を去る。
父忠治は既に鬼籍に.......親不孝だけは免れた。
現在79歳で健在、 世襲は統一郎で終わっている。
見方を変えれば、 綺麗な身の引き方であったと思う。
下は久野統一郎の代議士10年間をテーマにした本。
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☝ 角川文庫
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森 喜朗元首相(現在79歳)は息子・祐喜を、 石川県議会議員
(自民)に当選させた。
しかし2010年8月、 祐喜議員は酒気帯び運転で事故を起こす。
コンビニ店に車で突っ込んだのが午前10時というから呆れる。
勿論逮捕され、 議員を辞職。
飲酒ではなく覚せい剤使用の噂が飛び交った。
東海大教養学部を中退、 元々の放蕩息子で遊び人。
奥さんとは離婚、 その後独身貴族を謳歌。
2009年 「俳優・押尾学事件」 で息子の名が噂に出る。
亡くなった銀座の元ホステス・田中香織さん(当時30歳) とは、
彼女が金沢のホステス時代からの関係。
銀座に移っても、 付き合いは続いていたという。
☝ 森元首相の息子。
森祐喜は、 2011年7月、 急性すい炎(多臓器不全)のため金沢で死去。 享年46。
失礼だが、 早めに死んだことがせめてもの親孝行だったろう。
バカ息子の典型、 なんでこんな大人になっちゃった?
* *
現チェンマイ市長の父親もかって市長を務めた。
言ってみれば2代目か。
スキャンダルに見舞われた女性の現職を破って初当選。
若いイケメン市長、 今のところ醜聞はないようだ。
でもあったら面白い。 期待してるが・・・・
ジジイは政治家の息子に生まれなくて良かった。
つくづくそう思う。
性事の方がいいですわ。
チェンマイって ホントいいですね!
政界の世襲議員で今のところまともなのは
変人小泉純一郎(3番目の子供が妊娠中離婚その後は絶対に子供と面会せず)の息子進次郎位?
財界ではトヨタ自動車、サントリーの経営者
マトモな世襲議員は結構おりますよ。
中村喜四郎はちょっと味噌を付けたがカムバック。
小渕優子は辞任せずに乗り切った。
福田、中曽根の群馬勢、野田聖子、逢沢一郎、江藤拓、甘利明、安倍晋三、丹羽雄哉、谷垣禎一、山花郁夫、羽田雄一郎、赤松広隆、奥田建、下条みつなど、切りがありません。
何と世襲が多いことか。
因みにジジイ宅では息子に引き継がせるものは何もなし。
カネも残さずあの世に・・・と考えてます。
いとしいカノ女がいたら、残してあげたいけどねー。
コメントありがとうございました。
チェンマイでは下半身放蕩ムスコに手を焼いて
勘当も出来ずのたうち回わってるロングステイー
の方が多いですね。自己反省してます。
お楽しみ戴いた由、それを聞くと嬉しくなります。 この後も続きますよ。
毎日同じテーマですと、読む人も食傷気味になるのでは・・・。
で、間を空けて掲載予定です。
ジジイのムスコは至って静か、衰えて自力では立ち上がれませんので....
コメントありがとうございました。
世襲議員もピンからキリがあると思います。
世襲は地盤も看板もあるわけで、それを活かすべく頑張って欲しいものです。
コメントありがとうございました。