2016年07月08日

独居老人の生活592(アンネの日記)


    ”チェンマイ独居老人の生活” は低俗娯楽ブログです。
     紳士・淑女、 18歳未満の方はご遠慮ください。

自宅のネット (TOT) が繋がらず、 今カフェーのWi‐Fiを使って
書いております。



チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐592(アンネの日記)


    過ぎ去った恋の思い出は、

    それが強く記憶にとどまっている時には、
    恋をしていた時にも劣らず魂を奪うものである。


                                         ジャン・ルイ・ヴォイドワイエ



今から52年前、 1964年のこと。
ジジイが19歳になって間もない頃、 喫茶店の店員をやったことがある。

ウエーターだったが、 時々カウンター内に入り、 コーヒーやパフェ、 フルーツポンチなども作った。

勿論調理師免許なし、 だがトーストしてパンくらいは出せる。


pict-DSCN7008.jpg
         ☝ 19歳の時のジジイ、 童貞です。

  

1階がパチンコ屋で、 喫茶店はその2階、 店内は広くてテーブル席が多く、 結構繁盛していた。

店は東京の西武池袋線沿線にあったので、 俳優の千葉真一が
来たことを覚えている。
同じ沿線の大泉学園駅には、 東映の撮影所があったのだ。


ウエーターはジジイだけ、 他はウエートレスが3,4名。

その内の1人にジジイは恋をした。

25歳、 ジジイより6歳年上の人妻で、 亭主はレストランのコックと聞いた。

毎日好きな女性と一緒にいて、 その上給料が貰える、 これほどに楽しい仕事はない。

               * *


そうしたある日、 ジジイは彼女を誘ってみた。
彼女はOK、 待望のデートである。

仕事終了後、 2人で近くの豊島園遊園地に出かける。
次に食事、 最後にジジイ行きつけのバーへ。

バーのママやホステスたちは、 喫茶店に客として顔を出していたので人妻とは顏見知り。
盛り上がって、 彼女と別れたのは夜の0時を過ぎていた。

               *

今でもしっかりと覚えているのが豊島園でのこと。
2人して園内の池でボートに乗る。

ジジイが漕いでいると、 彼女が 「私が替わってあげる」 と言う。

で、人妻が櫂(かい)を取り、 漕ぎだしたまでは良かった。
だがオールが水面を跳ね、 水がジジイの顔や体に跳ね返る。

人妻は笑いながら、

「ごめんなさい、 これで拭いて・・・・」

ハンドバッグの中からナプキンを取り出してジジイにくれた。
年上女性のやさしさにジジイの胸はズキーンと......

ジジイがそれで顏を拭いていると、 人妻はクスクス笑う。







そのナプキンはアンネ (生理用品) だった。


pict-DSCN7010.jpg
                  ☝ 
  ジジイと年上の人妻。  彼女が生きていれば今77歳。
     (昭和39年、 職場の喫茶店内で撮影)

              * *


翌日、 職場の喫茶店で顔を合わせるなり、 人妻は言った。

「帰ったら主人に怒られちゃったー、 もう行けないわよ」


それから暫くして、 ジジイは喫茶店を辞めた。
指1本触れることなく、 恋しい女(ひと)との別れ。

触れたのは彼女が使うアンネだけ。


 「40年間お待たせしました」













 そのアンネもいつの間にか消えた。


チェンマイって ホントいいですね!

   


posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 12:36| Comment(2) | 思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
イヤー、ハンサムですね。胸キュン物語でした。
Posted by かっちゃん at 2016年07月08日 20:36
かっちゃん:
コメントありがとうございます。
恥ずかしい、 でもジジイもあの頃は純情だったんです。
常に心掛けております。書いた話には嘘や誇張はありません。 そしてホントに彼女を好きだったです。  
まあ男の苦い19の春、忘れることはありません。 人妻の彼女、あの後どういう人生を送ったんでしょうね。
Posted by 独居老人 at 2016年07月09日 01:22
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