2016年05月17日

独居老人の生活548(入院の思い出‐3・・・安静)


    ”チェンマイ独居老人の生活” は低俗娯楽ブログです。
     紳士・淑女、 18歳未満の方はご遠慮ください。


チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐548(入院の思い出‐3)


  心というものは、 それ自身一つの独自の世界なのだ。

  地獄を天国に変え、 天国を地獄に変えうるものなのだ

                                           ミルトン 「失楽園」 より


ジジイの2度目の入院は長かった。
約3ヶ月半の病院暮らし、 病室で43歳の誕生日を迎える。

無理言って退院させて貰い、 そのあと1ヶ月半の自宅療養(週1回の通院)。
結果、 勤務していた会社を計6ヶ月間、 休むはめに......
 (1987年4月下旬から190日間の休暇)

症状で最初気付いたのは、 脚がぶよぶよになり、 指で押しても
凹んだまま戻らない。
  
自宅に近い総合病院へ行くと、 即入院と相成った。

病名はネフローゼ、 これは高度の蛋白尿により低蛋白血症を来す腎臓疾患群の総称。

この病気は難病扱い、 なので薬代は無料だったと記憶する。


治らないと人工透析の可能性があると知り、 ジジイは超真面目な
入院生活を送る。  酒、 タバコ、 女を断ったのだ。

治療といっても手術など一切なし。
ただ副腎皮質ステロイドを服用し、 寝て安静にしているだけ。

一度病院内の手洗い場でジジイがシャンプーしたら、 主治医からダメですと怒られた。

pict-DSCN7007.jpg
     ☝ 入院中の独居老人(43歳)、今から27年前。

              * *

幸いにもステロイドが効いて、 膨らんだ脚も顏も一気に痩せ細る。
入院保険があったので、 1万円/月の個室に入りのんびり、 これが治療なのだ。

苦痛なく1人で1日中病室にいるわけで、 退屈極まりなし。
現在の暇は元気で自由がある。 同じ暇でも雲泥の差。

暇潰しは読書、 自宅療養も含めた6ヶ月で読了した本は157冊。
ジジイの生涯でこの期間が1番多い読書量になった。

他にもう1つ、 ラジカセでテープをかける。
食事中には音楽を、 そして1日1時間だけ英会話を聴く。

レンタルテレビにはビデオが付いておらず、 もっぱらニュース。


              * *


入院して2ヶ月ほど経った頃か。
ジジイは病室のベッドに寝ながら放屁した。

これが自分でも呆れるほどの臭い、 クセーと感じたその時だ。
タイミング悪く部屋に入って来たのが若い美人看護婦。

    pict-th3DCLAW0W.jpg
         ☝ イメージ画像です。


個室といっても狭い空間、 臭いは充満している。

ジジイは毛布をそれとなくかける、 臭いを封じ込めるためだが効果のほどは???

しかし看護婦さんはさすがにプロ。
何ごともないような顔つきで、 普段通りに 「血圧計りま〜す」。

さぞかし臭かったであろう。 鼻を摘まみたかったであろう。

ジジイは、 すごく照れ臭かったことを覚えている。 


              * *


入院も3ヶ月近く経過、 心に余裕も出て、 あとは早く退院したいという願望が.......

その頃である。
アラフォーの看護婦さんが夜、 ジジイの病室に現れる。
就寝前の見回りで、 「変わったこと、ないですかー?」

この時43歳のジジイは不安そうな顔つきで質問する。

「入院してからなんだけど、 一度もムラムラしないんです。
 これだけ毎日、 美人の看護婦さんを見ているのにですよ。

 ステロイドの影響があるんですかね。
 このあともずっと起たないんでしょうか?」


「それじゃあ今、 ちょっと試してみましょう」

と言いながら、 看護婦さんはジジイのサルマタに手をかけて.......
というのはアダルトビデオの世界。

現実は、 「それはご心配ですねえ、 先生にお話しておきます」

 「いえ大丈夫ですよ、 ちょっと訊いてみただけだから」

(注) 入院中はなぜか1度もムラムラせず。(事実です)  



翌朝部屋に現れた主治医は40前の行かず後家。
医師としては実に優秀との評判だが、 女として見みれば生真面目なメガネのブス。

  「○○さん、 看護婦から聴きました。  
   x曜日に泌尿器科専門の先生が来ますので、
   診察できるよう 取り計らいます」

「いえいえ、あれは冗談、 ちょっとからかっただけなんで.....」

ジジイは照れ隠しに笑ってごまかす。
一瞬赤面したのが自分でもわかった。


病院で下ネタを言っても通じない。
医師も看護婦もみな真剣、 患者の一言を疎かにはしない。

3ヶ月半の入院生活は安静治療、 だが精神的には地獄に落ちたような感じ、 その間色々考え、悩んでしまう。

病気は難病指定、 完治するのか、 今後の仕事や生活は・・・?
そんな不安が常に脳裏をかすめる日々であった。


しかし今思い出してみれば、 放屁と下ネタの恥ずかしい記憶。

これも天国のようなチェンマイ暮らし(の現在)だからで、 笑い話として蘇るのだ。


入院をきっかけにタバコとは完全におさらば。
酒は退院したその日にビール(小瓶)を飲む。

女は、 我がチンコたくましく蘇生、 歓喜した.....が 










 現在まったく元気なし、 寝たまんま安静。


チェンマイって ホントいいですね!

  (追記)
入院の思い出‐1 : 2016年3月21日 (#503)
入院の思い出‐2 : 2016年3月22日 (#504)に掲載。

こちらもお読み戴ければ幸いです。  




posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 07:44| Comment(2) | 思い出 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も50歳の誕生日の夜一人淋しく祝い、翌朝緊急入院この先の人生を考えさせられる1週間でした。
病名は腸閉塞。
Posted by kan at 2016年05月17日 16:54
Kanさん:
腸閉塞、危なかったですね。
江戸時代なら死んでました。 今のチェンマイ暮らしも有り得ない。 
ジジイと同様、現代の日本に生まれて幸運だったの一言。

ジジイは退院後、カッコ付けたくないのですが言います。 人生観が変わりました。
仕事なんぞ関係ない、とにかく健康、健康ならば家族を守ることができる、それに気が付きました。
その家族に今見放されて、チェンマイに住んでますがね、、、、。
コメントありがとうございました。
Posted by 独居老人 at 2016年05月17日 20:14
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: