チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐125(ヤンゴンの休日)
男の性欲がなくなれば
全ての女から美は消え去るであろう。
ショーペンハウアー(ドイツの哲学者)
独居老人の友人にG(54歳)という人がいた。
彼は地方の市役所を退職してチェンマイへ。
やって来た当初、カラオケ店に2週間連続で通う。
相手は毎日違う女を指名したとか。
結婚歴なしの独身貴族、家が地方の資産家、金には困らない。
若さの上に精力絶倫のお殿様である。
Gくんの口癖は、
「焦(あせ)ってカノ女を見つけるとロクな女しか掴まない」
日本人会にも入らず、気儘にチェンマイ生活を楽しむ。
車もバイクも共に新車を直ぐに購入。
住居は2寝室、2トイレ、居間、キッチン付きの独居。
同じ独居でも、中古のバイクに乗るジジイとはえらい違い。
* *
そんな彼と2年半前だったか、7泊8日でミャンマーはヤンゴンを訪れた。
もう一人同行者がいて、Hさん(73歳)はチェンマイ在住の大先輩。
このHさんも老いてなお精力絶倫、薬なしで今も現役という人間国宝級。
精力枯渇の独居老人、二人に挟まれて己の軟弱ぶりを実感する。
ヤンゴンでの二人の夜の活動は全くご想像通り。
毎晩飲んで食って、それから繁殖期の夜行性動物に変身。
ヤンゴンの有名店「Emperor」や「J J(ジェイジェイ)」等に毎晩繰り出す。
(注)「J J」は現在店名が変更、しかしタクシーは「J J」で通ります。
* *
事件はヤンゴンで過ごした5日目の夜に起こった。
ホテルロビーに7時集合だったが、Gくんだけが現れない。
彼の部屋に電話しても応答なし。
部屋のキーはホテルのフロントにない。
30分待ったが状況変わらず。
キーを持って買い物に出掛け、時間を忘れているのだろうと考え、Hさんとジジイは2人で近くの和食レストランへ行く。
勿論フロントに我々の居場所を書いたメッセージを預ける。
食事しながら待ったが、1時間経ってもGくんは現れない。
放っておく訳にもいかず、食事後2人はホテルに戻り、フロントからGくんの部屋に再び電話する。
またもや応答なし。
これはおかしい、異変が起きたとフロントに頼み、マスターキーを持って彼の部屋へ行き、ドアを開けた。
中からドアチェーンがかけられており、5cm開いた所でストップ。
だがその5cmの隙間からGくんの姿が見えた。
彼は素っ裸でベッドの上に仰向けになって倒れている。
こんな感じ。

独居老人、真っ先に彼のチンコが目に入りびっくり仰天。
こんなチンコは見た事がない。まさにキョキョの巨根。
絵に描かれればこのようになる。
(美術に興味ない方はすっ飛ばしてください)

浮世絵の世界がそこにあったのだ。
浮世絵に出て来る男根は大き過ぎるとの見方もあるが、ジジイが見たGくんのそれは絵にも負けない立派な一物である。
アダルトビデオの男優になれば人気沸騰か。
芸術に造詣の深い方、関心ある方はどうぞ。
下をクリック、歌川広重です。(約2分)
https://www.youtube.com/watch?v=3Rmnh29C6Kc
話が脱線、Gくんの部屋のドアに戻る。
まだ意識があるかもと、Hさんが開いたドアの隙間から大声でGくんの名前を呼ぶ。
反応なし。 倒れたまま。
ホテルのボーイにチェーンを外すよう頼む。
この間、「どうやって日本の家族に連絡しようか」と相談する。
二人共Gくんの日本の連絡先を知らないのだ。
ジジイは直ぐに自分の部屋からガイドブックを取って来た。
これで英語が通じる病院を確認、Gくんの搬送先を決める。
ドアチェーンが外れた。
ドアを開き、名前を呼びながら中に入る。
Gくんは依然として反応なし、ベッド上で倒れたまま。
「Gさん! Gさん!」 Hさんが彼の裸体を揺する。
Gくん、ムクムクと起き上がるではないか。
(巨根ではありません)
要はGくん、夕方シャワーを浴びた後ウイスキーを飲み始め、ついついボトル1本を空けてしまい、眠りこけてしまったのが事の顛末。
ホッと一安心、もう遊びに出る気も失せてそのままお開き。
お二人にとって、この日が初めての「ヤンゴン夜の休日」となったのである。
その歌麿Gくんは先月、チェンマイを引き揚げ日本に帰って行った。
「もうチェンマイに飽きました」
Gくんのチェンマイライフは約3年半くらいか。
またチェンマイに戻って来て欲しい。
そして夜のチェンマイであのバットを振り回し、
”日本男児の巨根ここにあり” を見せ付けて欲しいと願っている。
Gくんのチェンマイエピソード続編をお楽しみに・・・。
チェンマイって ホントいいですね!
歌川広重の他、その迫力に圧倒され、時間の経つのも忘れて見惚れてしまいました。
いや、ホント、春画もいいもんですねぇ。
小生、せがれのサイズ(XXL)には、いささか自信を持っておりましたが・・・