当ブログは今回で100作目に到達。
これを記念しまして、本日は紳士淑女向けに書いております。
スケベな方はスルーするかチラッと眺めて戴く程度で結構です。
それじゃあ読む人、誰もいなくなる?
こりゃダメだ。 何卒我慢してお読み戴きたく・・・・・・・。
チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐100(1964年)
1984年はイギリスの作家、ジョージ・オーウェルの小説
1964年はチェンマイの暇人、独居老人の青春。
夜明けのうたよ
あたしの心の きのうの悲しみ
流しておくれ
夜明けのうたよ
あたしの心に 若い力を
満たしておくれ 作詞:岩崎時子
1964年(昭和39年)、岸 洋子で大ヒットした歌である。

お暇ならお聴きください、下をクリック。
http://www.youtube.com/watch?v=7LL-Atpsuec
この年の10月1日に東海道新幹線が開通、東京〜大阪間を「ひかり」と「こだま」が走る。
「ひかり」で約4時間、今では考えられない長い乗車時間だ。
東京モノレール羽田空港線の開通も1964年。
山手線浜松町駅と羽田空港が18分で結ばれた。

アイビールックが流行、若者そして当時のジジイも「VAN」や「JUN」を着てお洒落した時代。
週刊誌「平凡パンチ」はこのアイビーブームのシンボル。

独居老人は「平凡パンチ」ならぬ「朝日ジャーナル」を小脇に挟んで歩いたものだ。
読みもしないがこっちの方が女の子にモテた、ただそれだけ。
この1964年に東京オリンピックが開催された。
独居老人は今でもはっきりと覚えている。
晴天の大空にジェット機・ブルーインパルスが描いた五輪のマークを。

ジジイはこれを東京・練馬の地から見上げていた。
開会式はテレビに釘付け、10月10日の事である。

暇つぶしにお困りの方、あの感動を今ここに。
開会式の入場行進・実況映像(8分25秒)Youtube。
http://www.youtube.com/watch?v=m7GlLDgzI6E
実況アナウンサーの口調が昔風。 ジジイはジーンときましたね。
聖火(ランナー)の最終走者は坂井義則さん、当時早稲田大学1年生。
彼は広島に原爆投下された3時間後、広島に生まれる。
彼の走る姿は神々しいモノがあった。
聖火台に上がった時、「チャンと火が付いてくれよ」とジジイは祈るような気持ちだった。


映像で観たい方は下をクリック(39秒)
http://www.youtube.com/watch?v=XGCwMD06QbQ
* *
独居老人は幾つかある競技種目の中で、ボクシングの試合を観に行った。
確か水道橋の後楽園、一人で出かけたと記憶する。
何故ボクシングに決めたのか、よく覚えていない。
ジジイはその時まだ童貞、恋人はおろか付き合う女性すらいなかった。
夜は近所(練馬)のバーによく通う。 年頃のホステスさん目当て。
少ない小遣いは殆んど飲み代に消えていた。
その甲斐あって童貞を捧げる。
こんなイイもんなら、もっと早くにヤっておけば良かった、それが初体験の感想。
一番楽しい頃、青春時代はいつまで経っても懐かしい。
* *
この日のランチはジジイの中学時代の同級生と一緒。
今年5月、一時帰国していた時の会食を紹介させて戴く。
東京オリンピックから50年後の東京。
場所は、東京・神田一ツ橋にある「学士会館」内のレストラン。

竹橋から神保町に向けて撮った写真。
右手茶色の低い建物が「学士会館」、左手の白いビルは「共立女子大学」と「共立講堂」。
撮影地点のジジイの真上には首都高速道路が走る。
この神田橋〜初台間は1964年に開通、普通車で150円の料金だった。
「学士会館」の正門入口

チキンなんとかセットを注文。1400円だったと思う。
ビールは大きめのグラスで600円。
先ずはサラダ来る。

続いてMain Dishのチキン。
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最後にデザートとコーヒー。

ここ3年、この3人が同じ処に集合してランチ。
ジジイの年1回の帰国歓迎が名目。

勘定は3回とも今も現役、右の爺さんの奢り(学士会館内にて)
* *
聖火の最終ランナー坂井義則さんは、今年3月脳出血で倒れる。
そして9月10日、2020年東京五輪を見る事なくあの世に旅立たれた。 享年69歳。
独居老人にとって坂井さんはヒーローである。
昭和20年生まれ、ジジイと同い年の大学生が聖火台に駆け上がり点火する。
戦後日本の発展を世界に印象づけた一瞬だったと思っている。
彼は大学卒業後フジテレビに就職、サラリーマン人生を全(まっと)うした。
晩年の坂井さんはどの様に過ごされていたのか?
死因は脳出血とあるが、腹上死の噂は全く出ていない。
ジジイのように、チェンマイで独居生活でもしていたら疑われていたかも。
いつ死んでもどうでもいい独居老人は徒食の毎日、腹上死する甲斐性もなくまだ生きている。
さあ坂井さんの分までヤルぞ! これからが快楽的人生だ。
女に殺されないようにして。
チェンマイって ホントいいですね!
(追記)
冒頭のジョージ・オーウェル、著書をもう一冊紹介させて戴きます。
「動物農場」角川文庫、
海外文学作品の中でジジイはこれが一番好き、最高傑作だと思ってます。

懐かしく1964年を思い出させていただいてありがとうございました。開会式での行進を50年ぶりに見て目頭が熱くなってしまいました。当時吹奏楽部にいた私は何度もあのマーチを練習させられたものです。
一つ気がついたのですが、アメリカ選手団入場のときにだけ、アメリカ人作曲家スーザの「旧友」が演奏されていることでした。高行卒業まで吹奏楽部にいて一番気に入っていた曲でしたので驚いてしまいました。日米の間に何か約束でもあったのでしょうか?それとも?
>彼は広島に原爆投下された3時間後、広島に生まれる。
初めて聞きました。被爆してたのかな坂井さんは?と思ってYOUTUBEの画面右側にあったアメリカ版の入場行進、白黒動画のなかで爆心から64キロ離れたところで生まれたと言ってたので、少しホットしました。でも>そして9月10日、2020年東京五輪を見る事なくあの世に旅立たれた。 享年69歳。<
あんなに健康そうで青春を過ごした人でも、寿命があるんだなっ!と思いました。
GEORGE ORWELLのANIMAL FARM、チェンマイに行ったら独居老人様から借りて読ませて貰うと思っています。よろしいでしょうか?
2020年東京五輪、これは甦る青春、ジジイはこれを見て死にたいと思ってます。
「動物農場」、ジジイは再読です。チェンマイでは本は貴重、読みたい人に直ぐ譲渡しますので、PIZZELLEさんの来タイまで手元にあるか、チョッと難しいかもしれませんね。