2020年05月22日

独居老人の生活1883(テレビの ”狂大” な力)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活1883(テレビの ”狂大” な力)


 何も起こらなかったと いう事実もニュースだ。

                         今野勉 (TVプロデューサー・演出家)


下の円グラフをご覧ください。
2020年5月18日、 TBS番組 「ひるおび!」 が放送したもの。
                  ☟

pict-情報番組で相次ぐ誤報.jpg
                  ☝
  朝日新聞の “内閣支持率” の世論調査を円グラフに...

『支持しない』 が47%、 しかし円グラフは60%以上もあるかのように作成してある。

この番組の視聴者はパッと見た瞬間、 支持しないが圧倒的なんだ...という印象を持つだろう。

そこがTBSの狙いだったと思う。
小学生でも作れる円グラフ、 テレビ局がこんな簡単な間違いをする訳がない。

で、バレたら 「間違いがありました、 お詫びします」 で終わり。


こんな円グラフだってテレビで放映されるから驚き。
以下はフジテレビの朝の番組 「とくダネコロナSOS」 のもの。
                 ☟

pict-情報番組の劣化? いや、元々.jpg
       ☝ 自粛生活を耐えられると思う期間。
          (調査対象は2098人)

この円グラフの間違いにお気付きですか?
               ☟
左側ブルーの12.1%と、 右の赤の12.1%が同じじゃない。
5月6日まで耐えられるの方が大きく占めている(ポカミス?)


もう1つ、 間違いが隠されている、 ナニ?
               ☟
円グラフの表示数値(%)を全部足してみると分かる。
100になるはずなのに.... 108.9 になるのだ。

ジジイの計算間違いかと思い、 4回も計算しなおした。
テレビ番組というのが如何にいい加減か。


石原慎太郎が東京都知事だった時代だ。
TBSの番組で、 調査結果を同じく円グラフで表していた。

見ていたジジイ、 ちょっと変...と感じ、 表示の%数値を足してみたら100%を超えていた。

ハガキに間違いを記して、 TBS宛てに送った。
ジジイの75年近い人生で、 メディアに抗議したのはこの1回だけ。

なぜジジイがハガキで抗議したか?
嘘をついてでも、 石原都知事を非難する魂胆が見え見えだったからだ。


メディアが意図的にしばしば使うのが、 発言の1部だけを切り取ってビデオ報道する汚い手段。

前後の発言(文脈といえよう)をカットして、 ほんの1部を報じて批判するやり方だ。

例えば、 「夜更かしする君のことは好きじゃないけど、 僕は君といる時が1番幸せなんだ」

で、 テレビは ”君のことは好きじゃない” だけを大きく取り上げる。

              * *

これもTBS番組 「ひるおび!」 で、 おそらく意図的に報じたと思われる(2017年7月3日)。

小池百合子が都知事に当選 → 就任、 挨拶に出向いた小池都知事との握手を川井都議会議長(自民党)が拒否したと放映。

pict-川井都議会議長を批判。握手拒否.jpg


これは映像から握手シーンをカットしたわけで極めて悪質。
正義の使者が小池、 待ち受ける悪漢が自民都議団という筋書き作り。

下がカットされたシーン。
           ☟
pict-川井都議会議長を批判。握手拒否1.jpg
      ☝ まずちゃんと頭を下げて挨拶する川井議長。



   そして2人は握手。
pict-川井都議会議長を批判。握手拒否2.jpg


テレビ報道を知った川井重勇都議会議長(69)は、
「握手を拒否したことはない」 と否定した。

それでもTBSは、 お詫びも訂正もせず知らんぷり。
その影響が間違いなくあったろう。

その後の都議会選挙で、 悪役にされた川井都議会議長は落選。

「HUFFPOST」 の記事も、 「挨拶回りに来た小池氏との握手を拒否した川井都議会議長が落選」 とTBSの嘘に騙された。

  pict-HUFFPOSTも誤った情報.jpg

川井さんはTBSの嘘報道がもとで、 結局政界から引退。
お気の毒としか言いようがない。

               * *

テレビ局の社員は他の業種と比較して高給取り、 手厚い福利厚生をエンジョイしている。

これは放送業界が享受する既得権益(電波利権)があるからできること。

その電波使用料は次の通り (wikipediaより) 
   (2015年) 
 ・NTTドコモ:201億円
 ・KDDI:131億円
 ・ソフトバンク:165億円

 ・NHK:約21億円
 ・日本テレビ系列:約5億円
 ・TBS、 フジテレビ、 テレビ朝日、 テレビ東京系:約4億円。

利益に対してテレビ局の電波利用料は1%未満という微々たるもの。

テレビ局が如何に恵まれているか、 携帯電話キャリアの3社と比較すれば一目瞭然。


この電波料問題で、 かって自民党の河野太郎議員が総務省に訊いたことがある。

「テレビ局ごとの電波利用料の負担金額を出してほしい」

で、 総務省は何と答えたか。
「個別の負担金額は開示しておりません」

河野議員が 「どうして出さないのか」と尋ねると、 総務省は 「テレビ局のプライバシー」 だと答えたとか。

その後、自民党が総務省に強く要請して公開されたが...
 (注) これは笑い話でも作り話でもありません。


銀座や赤坂でレストランをやれば、 店の家賃はべらぼうに高額。
家賃の10倍以上の売り上げがないと経営は厳しいとか。

テレビ局は、 家賃と見ていい電波料をタダ同然で経営している。
テレビ局がボロ儲けできるわけがここにある。
 
              * *

憶えておられるでしょう、 今治市での獣医学部新設問題。
安倍首相の友人が経営する加計学園が新設することに決定。

これに反対したのが、 岩盤規制崩壊を阻止しようとした文科省事務次官の前川喜平さん。

あの ”貧困女性問題” に熱心な爺さんだ。
この時のテレビ報道のやり方は極端に偏向していた。

pict-報道しない自由.jpg

圧倒的に前川さんの発言時間が長く(合計2時間34分)、 彼の 「行政が歪められた」 の主張をTVで流し続けた。

一方の加戸前愛媛県知事は、 「歪められた行政が正された」 という主張がたったの6分。

もう1人は原 英史国家戦略特区ワーキンググループ委員だが、
「規制改革のプロセスに1点の曇りもない」 は2分35秒。

加戸前知事と原 英史氏(元経済産業省の官僚)の発言は、 2人合わせて8分35秒。

テレビは前川喜平さんの発言を、 2人合計の18倍の時間を使って報じたのだ。
で、 国民の印象は、 「安倍政権によって行政が歪められた」 ってことに....

メディアは、 ”正義は前川喜平、 悪漢は安倍/加計にしたかった。

               * *

最近のコロナ報道でも、 テレビ朝日は自分の都合のいいように映像を編集して放映。

番組 「グッド!モーニング」で、 取材された医師は怒った。
ご自分の考え(主張)が逆の方向で報じられたからだ。

編集で都合よく切り取り、 医師の主張を伝えない、 これがTV報道の汚いやり方だ。


かって「テレ朝の椿報道部長事件(ココ)」 で、 自民政権を倒したことは今でも語り草になっている。

テレ朝はこのところ、 朝の報道番組で素人・玉川徹がコロナについてデマ飛ばし頻発、 謝罪が多い。

泥棒や強姦魔は謝っても逮捕される。
テレビはただ謝ればそれで済む、 なんのお咎めなし。

だがテレビの誤報は世間を惑わし、 国家を危険にさらす。

その間違えた報道だって怪しい。







意図的にやってるぞ。


チェンマイって ホントいいですね!   

 <参考文献>
           西村幸祐著
  pict-報道しない自由――なぜ、メディアは平気で嘘をつくのか.jpg
   ☝ イースト・プレス、 1,430円。





posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 14:56| Comment(6) | 社会思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする