2019年11月04日

独居老人の生活1682(言語の力-9:世論の誘導)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活1682(言語の力-9:世論)


 中身が空疎になればなるほど、

 その語句はほとんど何の意味にでもとれるようになり、

 まもなくほとんどすべての事柄を意味するようになる。

                   W・リップマン  (米国のジャーナリスト)

   pict-世論.jpg


テレビや新聞は世論調査を巧みに使い、 世論を都合よく作る。
例えば内閣支持率。

自公政権に批判的な朝日、 毎日、 共同などの調査では必ず低くなる。
一方、 産経、 読売、 日経では、 支持率は比較的高めに出る。

全体を平均し、 どうにか分かるようでは調査の信頼性は低い。

ある新聞社は下記のような質問方法をとる。

「安倍首相は独裁的政策を強引に進めていますが、
  あなたは安倍内閣を支持しますか?」

そして 「支持する」 と答えた人だけを内閣支持率にし、 「どちらでもない」 人は 「支持しない」 に振り分ける。

この様に、 世論調査は10%くらい簡単に上げ下げできる。 
メディアの思惑次第、 さじ加減なのだ。

               * *

調査の不信感を払拭するため、 米国では世論調査専門会社が調査するようになった。

そこでは調査方法や質問内容などを公表して公正さを確保。

 「トランプ大統領は人種差別主義者ですが、
  あなたはトランプ大統領を支持しますか?」

こんな質問方法では、 調査会社の信用が台無しに....

韓国でも世論調査が発表されるが、 これには途轍もなく作為が働く。  当てにならない調査だと思えばいい。

               * *

先月、 河野防衛大臣が自身の政治資金パーティーでこう言った。

 「私はよく地元で雨男と言われた。 
   私が防衛相となってから既に台風は三つ」

この発言にメディアは次のように報じる。

 ”台風などで多数被害が出ていることから、
  発言は軽率と批判を浴びる可能性がある

”可能性がある” と書いて、 批判を浴びせたいのだ。
メディアが自社の主張(考え)にあわせてよく使う常套手段。

他の言葉には、

 ”論議を呼びそうだ” 
 ”反発が予想される” 
 ”波紋を広げよう”
 ”拙速との意見も...”  と、それとなく世論を誘導。


大きな台風被害が出た千葉市の熊谷俊人市長は、 河野太郎防衛大臣の雨男発言に対し、

 「被災地の首長として全く気になりません、 問題なし」
   とツィッター。

そして次のように訴えた。

「報道機関は ”問題視される可能性もある” 等の世論誘導的な
 文末の悪癖を直した方が良いと思います」

千葉市長の言う通りだと思う。

                 * *

今年6月の 「G20大阪」 では、 朝日新聞がこんなことを書いた。

「大阪城を背に記念撮影予定…侵略者・秀吉の居城…気になる
 韓国の反応」  (2019年5月23日の朝刊)

加えて、日韓外交に関わる匿名関係者の話として、「日本政府が背景に大阪城が入る構図を検討しているが、 韓国の反発が予想され....」、

ご丁寧に、 「撮影場所が調整される可能性もある」 と報じる。


pict-G20首脳 大阪城.jpg


結局、 変更もされずに何事もなく記念撮影は終わった。
要は、 朝日新聞が韓国の反発を促し、 大阪城を変更させたかっただけ。

単なる安倍政権への嫌がらせ、 朝日お得意の ”放火記事” の典型、 火をつけて世論を誘導する。

               * *

朝日新聞の2019年7月27日の朝刊、 ニュースの書き出しにこんな記述があった。

「国民民主党の玉木雄一郎代表が改憲論議に
 前のめりな姿勢を見せ、 党内外に波紋を広げている

この ”前のめり” の表現に対し、 ジャーナリストの古森義久が朝日新聞を批判している。

『報道記事は本来、 一定の出来事を事実どおりに客観的に
 知らせる報告である。
 一定の出来事についてメディア側の意見や評価を述べる社説
  のような評論記事とは基本が異なる』

”前のめり” とはネガティブな言葉、 意味の曖昧な情緒的で短絡的な言葉でもある。

要するに報道の中立性は無視、 自分の気に入らない時に悪意や敵意をにじませながら使う、 卑怯きわまる用語だ。


玉木代表の改憲への動きを報じた他社の記事には....

読売新聞は 「積極的に議論する姿勢を示した」、
日本経済新聞は 「玉木氏は憲法改正で前向きな発言」 と書く。

”前のめり” と ”積極的、 前向きな” とではエライ違い。

”前のめり” という言葉は朝日が最初に使用、 今では常套文句。

この表現自体、 客観的にはなんの根拠もなく、 自分たちの嫌いな言動へのののしりにすぎない。

「絶対に反対」 と強くは書かず、 ”前のめり” でそれとなく世論を作っていく、 卑しい朝日新聞の体質がここに見える。

                * *        

では最後に、 朝日流の ”前のめり” の例文を示そう。
普通に ”前向きに” と書けばいいところを....

「チェンマイ独居老人は根がスケベで、
 若い美女を ”前のめり” の姿勢で探し求めている」


新聞の情報が事実かどうかを確かめる手段を持たない大衆は、
それらを事実として受け取る傾向がある。 
  
                           W.リップマン


pict-559b.jpg






朝日は卑怯で卑しい新聞だ。


チェンマイって ホントいいですね!   
posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 11:55| Comment(4) | 社会思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする