2019年08月16日

独居老人の生活1609(女たちの闘い-3:クルド人)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活1609(女たちの闘い-3)


 我々が自分の持つ恐れから自らを解放するとき、

 我々の存在は、 同時に他の人々をも

 解放することができるのである。

                       ネルソン・マンデラ (南アフリカ共和国の政治家)


昨日はチェンマイの2ヵ所で 「戦没者追悼式典」 が開催された。
1945年に終戦(敗戦)を迎え、 その後74年は平和な日本に...

平和憲法があり、 反戦を誓い、平和を祈ったから戦争がなかった、 こう信じるおめでたい人もたくさんいる。

ならば世界の国々が日本と同様にすれば、 戦争は起こらず、平和な地球になるはず..なのだが....

お洒落してグルメや旅行を楽しむ大勢の日本人女性。
日本に生まれて良かったと、 どれだけの人が思っているだろうか。

                * *

クルド人(英語: Kurds)は、 中東のクルディスタンに住むイラン系山岳民族である。

トルコ・イラク北部・イラン北西部・シリア北東部等、 中東の各国に広くまたがる形で分布。

独自の国家を持たない世界最大の民族集団である。
人口は2,500万〜3,000万人といわれている。

軍事組織もあり、 それが2003年結成の 「人民防衛隊」(YPG)。
その40パーセントが女性戦闘員だ。

YPGの総数は約14,000人なので、 約5,600人近くが女性戦闘員ということになる。

彼女らは地元出身、 徴兵ではなく町の防衛ために志願して入隊。
銃の使い方などの訓練をへて、 各所へ配置される。

それが2012年設立のクルド女性防衛部隊(YPJ)で、 YPGの女性部隊として大活躍する。

つまりYPGとYPJは、 クルド人が多数を占めるシリア北部を事実上統治するクルド人の武装部門である。

YPJは国際社会から何の資金も受け取っていない。
クルドコミュニティが女性兵士に補給品と食料を提供。


シリア北部とトルコの国境にクルド人が統治する都市がある。
                    ☟
 pict-コバニ地図.jpg
       ☝ 地図の上部(北)の地域がクルドの住む町。
         そこの赤の丸印がコバニ市。

               * *

YPJ (クルド女性防衛部隊)がその名を世界に知らしめたのがクルド人の拠点都市・コバニ(アイン・アル=アラブ)の闘いである。

   pict-クルドでは女性部隊.png2.jpg
       ☝ 「TIME」 誌に登場したYPJ 兵士。


2014年7月、イスラム過激派組織 IS(イスラム国)はコバニとその周辺居住地域へ進撃を開始した。
                   ☟
pict-イスラム国.jpg
             ☝ IS のイメージ画像。
           

強力なISに対して、 武器の乏しいYPGが対抗する。
しかし、 劣勢でクルド人の武装組織が陣地から撤収。

トルコ政府はコバニなどから避難してくるクルド人住民の急増を受け、 国境を開放。

ほぼ2ヵ月間(9月21日)で、 ISはコバニ周辺の村を制圧。
この時点でトルコに越境したクルド人避難民の数は10万人を超えたという。

IS侵攻を阻止するため、 アメリカ空軍が空爆開始。
この援護によって YPG と YPJ は息を吹き返した。

2015年1月26日、 ISがコバニから撤退、 YPGは街を奪還したと宣言。

pict-イスラム国から奪還した町コバニ.jpg

                * *

「イスラム国」 は勿論、 イスラム教徒の男性は女性に殺されることを極端に恐れる。

『女性兵士に殺されると天国に行けない』 と信じているから。

ジハード(聖戦)で死ねば天国に行けるというのに、 女性に殺されたら地獄へか。 で、戦闘ではこうなった。

IS の兵士は、 YPJ 兵士の姿を見ると逃げ出したとか。
クルド人女性1人で IS兵士を20〜30人、 倒したそうな。

コバニ市における対ISの戦闘で、 YPJ の女性兵士は生命線であったのだ。 (15秒)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=11&v=0tNcI_Hmm7Y

                * *

YPJ (クルド女性防衛部隊)の兵士は比較的若い女性が多い。
では、 コバニ周辺と彼女らの勇ましくも美しい姿をどうぞ!

   笑顔が美しく、 明るい感じ。
pict-ネスリン・アブドラー( Nesrin Abdullah )YPJ 最高司令官.jpg



  男性兵士と同じ、 武器を持って歩くYPJ 兵士。
pict-コバネのYPJのメンバー.jpg



  彼女たちがISの侵略と闘ったのだ。
pict-コバニ陥落とクルド人女性兵士.jpg



  屈託のない笑い、 戦闘の合間か。
pict-クルド人が防衛隊2.jpg



  YPGとYPJの兵士。
pict-YPGおよびYPJの戦闘員.jpg



   郊外をパトロールする女性兵士たち。
    (この写真を含め、 以下7枚はNewsweek誌より)
pict-DSCN5881.jpg



コバニにある破壊された IS の戦車の残骸で遊ぶ子供(2016年)
                  ☟
pict-DSCN5882.jpg



    手にグラネードランチャーを握る兵士。
  pict-DSCN5883.jpg



   燃え上がる油田の近くに立つ子供と保護者。
pict-DSCN5884.jpg



イラクのマフルームにある避難民キャンプ近くの塹壕地帯。
                  ☟
pict-DSCN5885.jpg



戦闘に身を捧げた女性兵士たちを記念して建てられた巨大な像。
この像がコバニの街を見下ろしている。

pict-DSCN5886.jpg



打ち捨てられた IS の基地の中で談笑する女性兵士。
  (2015年11月撮影)
pict-DSCN5887.jpg
         ☝ 恋愛の話でもしてるのかな?

                * *


コバニ奪還後、 オランド仏大統領は YPJのネスリン・アブドゥッラー司令官ら女性2人をパリのエリゼ宮に招待。

YPJ司令官とオランド仏大統領との会談.png
                ☝
彼女らは、 それぞれ軍服と民族衣装で会談に出席。
会談では、 武器等の兵站支援をフランスに求めたという。


では IS 対 YPJ、 コバニ市の模様をビデオでどうぞ。 (23分)
                  ☟
https://www.youtube.com/watch?v=s3NyuIPfiIM


IS(イスラム国)のコバニ進撃開始は今からたった5年前のこと。
クルドの女性たちは命をかけて戦った。 

自らの意志で、 自分たちの街を守るために。
一方の日本、 平和でのどか、 女性が闘ってもこの程度。
                  ☟
pict-女性差別なくそう.jpg
         ☝ 女性差別をなくしましょう!



クルド女性防衛部隊(YPJ)の女性兵士の言葉が印象的だ。

「私たちは、 政府に頼ることなく、 自分たちで地域を守る必要
 がある。 政府はISISから私たちを守ることができない。

 私たちは自分たちを、そして皆を守らないといけない。
 人種や宗教は関係ない」


日本の女性たちが守ってるものって、 何だろう?

「あーせい、 こーせい.....」





国に要求する権利だけ...かもな。


チェンマイって ホントいいですね!


posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 13:46| Comment(4) | 社会思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする