2019年07月25日

独居老人の生活1589(女たちの闘い-2)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活1589(女たちの闘い-2)


   女性が中心にいない、

  上に、下に、中にいない政治闘争なんて、

  そんなの闘争なんかじゃない。

                                アルンダティ・ロイ (インドの作家)

今、ベネズエラ経済は危機的状況にある。

   pict-ベネズエラの地図.jpg


職がない、 食うものもない、 薬もないとなれば人々はどうする?

家を捨て、 国を捨て、 職やより良い暮らしを求めて他国に行く。
艱難辛苦の旅となろうとも、 人々は貧困と闘わねばならない。

こうしてベネズエラ移民の数は急増していく。
しかし他国は諸手を挙げて歓迎するわけではない。

そこに難民が生まれ、 厳しい状況下に置かれるのは世界共通だ。

               * *

ベネズエラの人口は約31,700,000人(2018年)。

ベネズエラの人の遺伝子構成は、 ヨーロッパ系が60.60%、
アメリカ先住民系が23%、 アフリカ系が16%とか。
    (2008年、 ブラジリア大学の常染色体の研究)

メスティソが全人口の半分以上を占める(約51.6%)。
メスティーソとは白人とインディオの混血。

   pict-メスティーソ.jpg
      ☝ 18世紀後半に描かれた絵画。


1999年、大統領に就いたチャベスは、 2013年にがんで死亡。
腹心の副大統領・ニコラス・マドゥロが政権を継承した。

しかしチャベス時代からのインフレは更に悪化、 政情不安は続く。

マドゥロはチャベスの反米路線と社会主義路線を踏襲して企業と敵対、 野党とも激しく対立。

               * *

となれば経済危機は当然の結果 → ベネズエラ難民が急増。
戦争なしでも難民が出るという.....政治というのは恐ろしい。

以前は、 コロンビア、 エクアドル、 ペルー、 ボリビア、 ベネズエラの国民は、パスポートなしでお互いの国を行き来できた。

だがこれらの国々が入国管理を厳格化、 パスポート要に変更。
2018年8月、 変更前に入国を目指すベネズエラ人が列をなす。

コロンビアからエクアドルに入国し、 パンアメリカンハイウエーに沿って徒歩でペルーを目指す人々。
                   ☟
pict-ベネズエラ人移民.jpg



pict-エクアドルのパンアメリカンハイウエーに沿って歩いてペルーを目指す.jpg



   野宿だってする。
pict-ベネズエラ人移民2.jpg


   
   ここはバスステーション。
pict-戦争のない祖国から2.jpg

                 * *

国外へ逃れた難民は300万人を超え、 この数はベネズエラ国民の1割に相当(2018年国連調べ)。

2019年6月時点で、 受け入れ国の最大は隣国のコロンビアで、 130万人を超える(UNHCRより)

しかし北部の町ククタでは、 施設に収容しきれない難民が路上にあふれ、 ベネズエラ人による犯罪が社会問題に...

おまけに2019年2月、 コロンビアからの人道支援物資を国境のベネズエラ軍が妨害。

これが原因で両国の緊張が高まり、 マドゥロ政権はコロンビアとの国交を断絶した。

断絶したって人々はベネズエラを去り、 コロンビアに抜ける。
               
難民は他にもペルーに約77万人、チリに29万人、エクアドルに
26万人、アルゼンチンに13万人、ブラジルに17万人が流出。

                 * *

まず男たちが職を求めて出稼ぎ移民になるケースが多い。
高齢の親や移動費がない家族に仕送りするためだ。

その後、 女・子供・老人もあとを追わざるを得なくなる。
それ程にベネズエラの経済悪化は進んでいる。


次はそんな ”ベネズエラの母と子・苦難の旅” をご覧あれ。

彼らは、 コロンビアを抜け、 エクアドルを経てペルーへ....
3ヶ国に渡る旅路を続ける母親と子供たち。

道中には胸までつかる川や、 偽の案内人(お金の持ち逃げなど)、 強盗が待ち構える。

2019年6月中旬、 ペルー国境の町トゥンベス(地図はココ)にかってない数の女・子供が駆け込みで殺到。 

ペルーが入国審査の厳格化を発表したからだ。


@ トゥンベス(ペルー)にいる S.Fさん(47歳)

pict-DSCN5895.jpg

末娘(8歳)と共にペルー入国の手続きを待つ。
末娘の将来を案じ、 上の子供たちが暮らすペルー行きを決めた。

「ペルーならもっといい食事と仕事を得る可能性を娘に与えることができる。
今の状況は望んだものではない。 自分の国を愛してる。 
でもあの国の現状から逃げ出すしかなかった」

                 * *

A A.Rさん(22歳)

  トゥンベスの入国センターで娘(2歳)を抱く。
pict-DSCN5896.jpg

ペルー政府が入国の厳格化を発表した時、 彼女は全てを投げうって娘とペルー行きを決意。

警察官になるという自身の夢も、 家に残った最後の資産のテレビも諦めた。

「きっとこれが最後のチャンスだと思ってね」

                * *

B P.Rさん(51歳)、 トゥンベスにて。

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娘と孫(11歳と8歳)は、兄弟が暮らすリマ(ペルー首都)に向かう。
28歳の息子はカラカス(ベネズエラの首都)で強盗に襲われた。

「国を離れたくなかった。 これまでの生活を捨てるなんて...)

                * *

C A.Hさん(38歳)

弁護士だったA.Hさんは、 娘(14)と息子(4)と共にペルーに入国。  旅を続けるためにタクシーを探す。

pict-DSCN5898.jpg

「国や家族を捨てたくはない。 しかしある日食糧が底を突いた。
その日にペルー行きを決めた。 全財産は130ドルと僅かな装飾品だけ。
苦しむけど、 ペルーなら空腹に苦しむことはない」

                * *

D H.Pさん(27歳)

pict-DSCN5900.jpg

息子は7歳と2歳、 娘は6歳、 現在妊娠6ヶ月。
案内人を待っている間に、 何人かに 「来い、 国境を渡れるから」 と言われた。

ゲリラから隠れるために水の中を渡ったり、 検問を避けるために茂みの中に身を潜めたり....

「闘うためにここに来た。
 子供を産み、 彼らに必要なものを与えるために」

                * *

E F.Gさん(19歳)

pict-DSCN5901.jpg

息子(2)を連れた過酷な旅を経てペルー入国の許可が下りた。
ペルーにいる夫と合流する予定。

しかし 「もう20ドルしかない。 リマまで行きたいが...
息子を病院にも連れて行きたい、 赤痢にかかっているから」

彼女は医者を目指していたが、 武装した強盗たちが教室に侵入、 女子学生を強姦したり、 他の人を殴ったり...

そんなことがあって大学をやめたという。

                 * *

F A.Tさん(43歳)

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娘は18と13歳、 3人一緒にペルーに入国。
裁縫工場を所有していたが、 不況で閉鎖。

3人の国外脱出の引き金になったのは、
「すぐに350ドル払え、 さもなくば娘2人を誘拐する」

こんな脅迫電話がかかって来たから。
3人はその日のうちに家を出た。

                * *

G M.Aさん(28歳)

入国センターで娘(2歳)を抱きながら涙を流す。

pict-DSCN5903.jpg

「ミルク、 シャンプー、 何もかもない!」

こう言ってベネズエラの品不足に怒りをぶちまける。
「物が手に入って、 普通に暮らせる所に行きたいだけ」

                * *

H N.Rさん(28歳)

子供は2人で、 6歳と5ヵ月の赤ん坊。
夫が暮らすペルーへの入国を3ヵ月も待ち続けている。

pict-DSCN5904.jpg

「案内人を雇ったが最悪だった。 途中の町で4日間も置き去りにされ、 私は家に戻りたくなって泣いていた。

でも娘が父親に会いたいって。 私も強くならなければと....
何もかも置いて来た。
娘のために人形1つも持ってきてやることができなかった」
  (source : @ 〜 H  Newsweek)

                * *

彼女たちの闘いはこれからまだまだ続く。
祖国から脱出せねばならない状況は誰が作ったのか。

チャベス〜マドゥロがやった失政のツケが国民にのしかかる。
かって隣国コロンビアは内戦ありゲリラありで混乱していた。

彼らが目指すペルーもゲリラに悩まされ、 キツい状況にもあった。
しかし両国ともこれらを克服し、 安定した国に変えている。

石油が出るベネズエラ、 原油価格の下落があるとはいえ、 今の
混乱は極めて異常といえる。

反米を叫んでおきながら、 自国の経済危機をアメリカのせいにする。
反日だけの愚かな韓国がベネズエラに似通ってきている。

社会主義路線で、 経済大国・先進国に歯向かう。
これじゃあ経済悪化は必然的で当たり前。

日本政府が韓国への甘ちゃん政策をやめれば、 韓国経済も危うくなるかも。

韓国は、 日本のホワイト国扱いから外されただけでも大変。

率直に言ってジジイは、 韓国のベネズエラ化を望んでいる。
経済危機に曝されて、 一度、嫌というほど苦しめばいい。

もしそうなっても韓国の皆さま....







脱出は......陸路だけよ。


チェンマイって ホントいいですね!





posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 13:49| Comment(6) | 社会思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする