チェンマイ独居老人の華麗なる生活1587(タイ人は江戸っ子)
日照りの時のために とっておかずに水を飲む。
タイのことわざ
意味は、後先を考えずに使い切ってしまう。
タイ人の性格を表す言葉だという。
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@ 甘くはなかったChocolate(チョコレート)。
ピン側西岸、 レック橋(鉄橋)近く、 アヌサーン市場の東側ゲートの斜め前に、 チェンマイの古民家があった。
この古民家の広場が2018年7月、 「Chocolate Factory」 としてオープン。 同時に色んなお店も開業した。
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そして古民家は改築され、 レストランに変貌した。
(ココをクリック)

昨年のロイクラトンでは賑わいを見せた。

☝ いつもは駐車場、 ここに屋外テーブルを臨時に設置。
しかし経営は1年と持たなかった → 今年6月に撤退。
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☝ Chocolate Factory のネオンサインも撤去された。
古民家に戻り、 灯りだけが寂しく点る。

ジジイはこのレストランに行ったことがない。
料金が高すぎて、 非富裕層のジジイには無理。
ジジイよりずっと金持ちの友人が、 車でこの店に行った。
30以上も年少のタイ人奥さんと子供が一緒。
席に座り、 メニューを見てアレレ.....高い!
仕方ないので、 ソフトドリンクだけ注文して店を後にした。
ビジネスというのは、 そう簡単でないようだ。
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A お金は何に使うの?
友人の独身・Yさん(66歳)がため息をついてジジイに語る。
彼の恋人N嬢(27歳)のことだ。
男女の仲になって既に2年経過、 週に2回ほどの逢瀬は、 Yさんにとって夢のような日々。

☝ イメージ画像。
Yさんの記憶によれば、 10ヵ月目に入った頃、 N嬢が頼みごとをしたという。
「学生ローンの返済があるの。
1年間払わずにいたから督促状が来て...お願い、助けて!」
「俺が渡すお手当から、 毎月千バーツでも返せばいいのに....」
仕方なくYさんは一緒に銀行に行き、 1万バーツを払ってやる。
そして、
「来月からお手当を千バーツアップしてあげる、
今後は、 その分で毎月返済するんだよ」
返済はこれからも10数年続くという。
* *
間もなくして、 Yさんは彼女が持つ新しいスマホに気付く。
写真を撮れば鮮明、 いろんな機能がついており、 N嬢は器用に
使いこなす。 値段を訊くと数万バーツしたという。
Yさんは、5000バーツで買った自分のスマホをじっと見つめる。
心の中で、 「お手当を出す俺が安いスマホなのにこいつは...」
「毎日使うから、 イイ物でなくては...ネ」 とN嬢は微笑む。
* *
先日、 Yさんに彼女からLineが届く。
「助けて、 学生ローンの返済期日がきたの」
「毎月返済してたんじゃなかったのか?
毎月千バーツ、 増額したのはそのためだ」
「1回も返してないわ、 他のローンもあるし....
今年の返済は8千バーツくらい、 ネ、助けて」
仕方なくYさんは、 待ち合わせの銀行に出向く。
彼女の友人が返済しないでいたら、 裁判所から呼び出しがかかったと聞いたからだ。
N嬢は銀行の中で座って待っていた。
「あれだけ毎月返済しろって言ったのに....」
いつもは甘い Yさんだが、 この時だけはキツい表情だったとか。
「見て、このスマホをローンで買ったの、 毎月1500バーツ、
こっちの返済であっぷあっぷだったわ....」
勿論、 Y さんは8000バーツを払ってあげた。
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和食店 「サクラ」 でのランチ。
Yさんはビールを飲みながらジジイに言う。
「もう呆れ返って...あの子、あっけらかんですもんね」
「他の爺さんも同じようだよ。 彼らは奥さんに毎月の生活費を渡すんだけど、 半月も経つともうないっていわれるそうだ」
「それにしてもNはひど酷すぎますよ」 とこぼす Yさん。
ジジイもビールをグイと飲む。 そして....
「そんなもんだよ、 タイ人の金銭感覚って」
チェンマイって ホントいいですね!