チェンマイ独居老人の華麗なる生活1546(進撃のマンガ)
毎日笑ってもらいたい
長谷川町子 (漫画家)
紫綬褒章受章に際して、 漫画を描くために考えてきたことは? の質問に答えて。
ロンドンの大英博物館は世界最大の博物館の一つで、 古今東西の美術品や書籍や略奪品など約800万点が収蔵されている。
(注) うち常設展示されているのは約15万点。

☝ 大英博物館。
一般向けに開館したのは1759年1月、 博物館設立には宝くじの売り上げが充当された。
2016年の来館者数は 6,420,395人。
来館者の約半分以上は外国人観光客という。
参考までに、 世界の美術館・博物館の入場者数を見てみよう。
(美術月刊紙 『The Art Newspaper』 2014年4月発表)
第1位:ルーヴル美術館(パリ) 入館者数 9,334,435人。
第2位:大英博物館(ロンドン) 同 6,701,036人。
第3位:メトロポリタン美術館(ニューヨーク) 6,226,727人。
ちなみに日本の年間入館者数を見ると、
東京国立博物館(東京・上野) 約257万人(2017年度)
国立西洋美術館(東京・上野) 約116万人(2016年)
上野動物園の年間入場者数は 384万人(2016年)
旭山動物園で 同 143万人(2016年)
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現在、 この由緒ある大英博物館で日本の文化が大人気。
日本の漫画をテーマにした展覧会 『The Citi exhibition Manga』 が開催されているのだ。
(2019年5月23日〜8月26日)
会場は館内の セインズベリー・エキシビジョン・ギャラリー。
1100uの広さを誇る場内に、 約50名の作家、 約70タイトルによる総計約240点の原画や描き下ろし作品などが展示。
展示物は現代の作品だけでなく、 葛飾北斎や河鍋暁斎の絵画から、 マンガをテーマにした現代美術まで多岐にわたる。
* *
歴史を誇る大英博物館も近年は若年層の足が遠のきがち。
そこで度肝を抜くテーマで人気上昇を狙ったのが 「マンガ展」。
外部調査会社に依頼した市場調査の結果では、 今後開催する展示テーマの中で、 マンガが1番人気に....
そこで1階の大きな会場( セインズベリー・エキシビジョン・ギャラリー)に変更。
アジア関連のテーマで、 この会場での展覧会開催は初めて。
大英博物館の意気込みが窺(うかが)い知れる。
ではどんな作品が展示されてるの?
展覧会を象徴するキービジュアルは 『ゴールデンカムイ』。
野田サトルの漫画で、 『週刊ヤングジャンプ』 で連載中。
明治後期の北海道を舞台に、 日露戦争の帰還兵や脱獄囚が埋蔵金を探して死闘を繰り広げるサバイバルストーリーだ。


☝ 「ゴールデンカムイ」
場内を見てまわろう。


ご存知 尾田栄一郎 『ONE PIECE』.

井上雄彦 『リアル』

パラスポーツをテーマにし 『リアル』 をモチーフにした原画で、 大きさは通常の漫画原稿の8倍。
話題を狙ってか、 展覧会初日の5月23日には 『リアル』 の連載が約4年半ぶりに再開。
掲載は同日発売の 「週刊ヤングジャンプ」 。
『リアル』 が同誌の表紙になっている。

☝ 発行は 「集英社」
河鍋暁斎よる 「新富座妖怪引幕」

高橋陽一 『キャプテン翼』

誰の作品かな?


この他にも
手塚治虫 『鉄腕アトム』 赤塚不二夫 『天才バカボン』
つげ義春 『ねじ式』 こうの史代 『ギガタウン 漫符図譜』
さいとう・たかを 『ゴルゴ13』 萩尾望都『ポーの一族』
東村アキコ 『かくかくしかじか』 竹宮惠子 『地球へ・・ 』
大友克洋 『さよならにっぽん』 鳥山明 『DRAGON BALL』
武内直子 『美少女戦士セーラームーン』
井上雄彦 『SLAM DUNK』 田亀源五郎 『弟の夫』
ちばてつや 『あしたのジョー』 岸本斉史 『NARUTO-ナルト』
荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険』 諫山創 『進撃の巨人』
松本零士 『銀河鉄道999』 石ノ森章太郎『サイボーグ009』
中村光 『聖☆お兄さん』 松本大洋 『鉄コン筋クリート』 など
日本の漫画史を彩る作品が多数。
週末には当日券売り切れ、 入場できない人が続出の人気とか。
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こうして資料を見ると、 時代劇漫画の出展はなさそうだ。
外国人は日本の時代劇に興味が湧かないのかな。
いいと思うのだが.....こんな昔の漫画。
竹内つなよしの傑作 「赤胴鈴之助」

白土三平 「忍者武芸帳」

小池一夫原作、 漫画は小島剛夕の 「子連れ狼」
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ジョージ秋山 「浮浪雲」

出展して欲しかった作品がまだ数多くある。
「鉄人28号」 「あしたのジョー」 「巨人の星」 「ドカベン」
「オバQ」 「サザエさん」 「月光仮面」 などだ。
尚、 本ブログ #73~74の 「漫画遍歴」 (2014年9月29日〜)にて漫画の歴史を取り上げております。 再読願えれば幸いです。
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場内に入ると、 ドンと置かれた作品に目を奪われるだろう。
それは 諫山創の 『進撃の巨人』 である。
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『別冊少年マガジン』(講談社)2009年10月号から連載中。
単行本の国内発行部数は2019年4月の時点で累計8000万部を突破している人気漫画だ。
突如出現した巨人と人間との戦いを描いたダーク・ファンタジー。
「人類の歴史」 を展示することが大英博物館の大テーマ。
今回、 「進撃の巨人」 がメインホールに置かれた。
マンガ誕生が世界的出来事と認められたということだろう。

☝ 進撃の巨人。
日本が世界から注目されるのは、 最先端技術だけではない。
和食、 アニメ、 コスプレ、 漫画、 浮世絵などの日本の文化は、 今や ”憧れの日本” となって外国人を魅了している。
オッ、 もう1つ。
タイ人女性の間では、 日本人爺さんが魅力的とか。
魅力は カネ、 気前がいいらしい。
チェンマイって ホントいいですね!
参考資料: 「週刊Friday」 から1部、引用しました。