チェンマイ独居老人の華麗なる生活1542
(プラユット首相の推薦本)
革命とは、 お上品でおっとりとした雅やかなものではない。
革命とは暴力である。
一つの階級が他の階級をうち倒す、 激烈な行動なのである。
毛沢東 (中国の指導者)
@ 象牙じゃないけど逮捕に...
タイ人2人がそれぞれの自宅(チェンマイ市内)で逮捕された。
容疑は池の亀を捕まえて、 市場で販売したこと。

野生動物保護条例に違反してるのでは..という通報が警察に...
警察は証拠として51匹の亀を見つけ出した。
籠の中の鳥を放してやると(良い行いで)極楽に行ける。
2人はこれと同じ考えの人たちをターゲットにして、 亀を売っていたのだ。
売り値は50〜70バーツ/匹だったという。
池にいる野生の亀でも捕獲したらダメなのか?
ナマズは売られているが逮捕されない、 どうしてかな?
************************
A プラユット首相の推薦する書籍。
タイ政府の副報道官が5月29日にリリース。
プラユット首相は国民に次の書籍を読むよう推薦した。

☝ 「動物農場」 ジョージオーエル著。
首相の推薦理由は、 人生の教訓や良き生き方を教えてくれる興味深い本だからと....
このニュースが発表されるとたちまちツイッターで炎上。
人々(のコメント)は、 「動物農場」 とプラユットの関連に当惑。
チュラロンコ ン大学のある教授はFacebookで述べる。
「首相はこの本を読み、 著者の言いたいことを理解したのか。
全体主義の危険性に警告を発しているのが動物農場である。
人間社会は如何にして権力を握るか、 もしくは首相の思考に
変化が起きたのか、 たぶん同著者の 「1984」 も読むだろう」
* *
「動物農場」 は1945年刊行のジョージ・オーウェルの小説。
動物たちは、 飲んだくれの農場主が自分たちの利益を搾取していることに気づく。
偶発的に起こった革命で人間を追い出し、 理想的な共和国を築こうとした。
ところが指導者の豚に篭絡され、 豚は独裁者と化して恐怖政治へと変貌。 最後は理解できない混乱と恐怖に陥っていく。
結果的に支配者が入れ替わっただけで、 人間が支配していた時以上に抑圧的で過酷な農場となる。
スペイン内戦に自ら参加したオーウェルが、 人間を豚や馬などの動物に見立てることで、 全体主義への痛烈な批判を寓話的に描いた物語。
* *
ジジイは昔 「動物農場」 を読んだことがある。
海外文学作品でジジイの1番好きな本であり、 かって本ブログでも取り上げたことがある。

当時の朝日新聞や進歩的文化人は、 「社会主義国は平和で貧富の差がなく理想的」 と喧伝していた。
ジョージ・オーエルはこの小説で、 全体主義・独裁国家の恐ろしさを訴えている。
そんなところにプラユット首相が 「動物農場」 を推薦した。
既に選挙の洗礼を受け、 俺は独裁者ではないと言いたいのか。
中国・北朝鮮・周辺社会主義国とタイとを比べ、 如何にタイがいい国かを知って貰いたいのかな?
プラユット首相が豚の独裁者と同様に、 恐怖政治へと変貌しないことを祈りたい。

☝ 左がプラユット首相、 右は豚の独裁者。
両者、 どことなく似ている感じ。
*************************
B タダ飯が食べられる処。
メディアが称賛する飯屋がチェンマイ・サンティタム地区にある。
「Kao Kaeng Nakorn Pathom」 と呼ばれる店で、 老人、 障碍者、 妊婦などには無料で食事を提供。
ということは、 我々老人はタダで食事にありつける訳だ。
おそらく老人には ”貧乏な” の形容詞が付くと思うが....

オーナー(30歳、 タイ人男性)はこう話す。
「私には過去、 厳しい暮らしがありました。
なのでお金がなくて食事ができず、 ひもじい思いをしている人々を心から理解できます。
彼はナコンパトム出身で、 チェンマイにやって来た。
困ってる人を助け、 社会に報いたいという。
店のお客はご飯のお替り自由(無料)とか。
「Kao Kaeng Nakorn Pathom」:地図はココをクリック。
Taewan Road, Soi Prang Sawan, T. Chang Phueak.
チェンマイでは、
老人ならば、 お金がなくてもタダで飯が食える。
チェンマイって ホントいいですね!