2019年05月12日

独居老人の生活1522(波高し北方領土)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活1522(波高し北方領土)


  ソ連が恋しくない者には心がない。

  ソ連に戻りたい者には脳がない。

                             プーチン (ロシア大統領)


北方領土のロシア人住民と日本人の元島民らが相互に往来する 「ビザなし交流」 が始まったのは1992年。

同年4月に四島在住ロシア人による代表19名が北海道を訪問。

1995年から国会議員が参加、 ちなみに最初に北方四島に渡ったのが鈴木宗男議員。

国後島には今でも ”ムネオハウス” (日本人とロシア人の友好の家)があり、 国後訪問者の宿泊所になる。

択捉島など他の島には宿泊施設がなく、 移動に使っている船を
港内に停泊させて寝泊りをする。

pict-ムネオハウス.jpg
      ☝ 国後島古釜布の街中にある ”ムネオハウス”

                 * *

2019年度の第1陣、 日本側訪問団約60人が5月10日、 国後島に向けチャーター船で根室港を出発した。

13日までの日程でロシア人住民宅や日本人墓地を訪れる由。

pict-ビザなし交流.jpg
         ☝ 2019年5月10日、 根室港を出発。

ということで、 今日は本ブログも北方領土を見てまいります。

                 * *

北方四島はソ連に占領されるまで、 過去一度も外国の領土になったことのない日本固有の領土である。

江戸時代(1799年)、 徳川幕府は北方四島・千島列島・樺太の蝦夷地を日本の直轄領として開拓に着手。

色丹島は、 近辺海域で漁をする船の避難港として整備された。

北方領土に関する詳細説明はwikipediaを参照願う。


英国王付きの地理学者が、 北方四島を日本領として扱った地図(19世紀前半)が英国立公文書館で見つかっている。

地図は2つあり、 英外務省の公式文書として保管。

覇権国として 「世界標準」 を設定していた大英帝国は、 北方四島を日本領と定めた日露和親条約(1855年)以前に日本領と認定していた訳だ。

その1つが、 1811年にアーロン・アロースミスが作成した 「日本、
クリール(千島)列島」。

pict-アーロン・アロースミスが1811年に作成.jpg



もう1つが1840年にジェームズ・ワイルドが作成した 「日本、 クリール列島」。

pict-ジェームズ・ワイルドが1840年作成.jpg


アロースミスの地図は、 択捉以南の四島が北海道と同じ青色に塗られ、 択捉島とウルップ島の間に国境線が引かれたと認識できる。

ワイルドの地図では、 ウルップ島までが北海道と同じ赤色に塗られている。


2016年に来日したプーチン露大統領はこう主張。

「四島はロシア人航海者によって開かれ、 ロシアに帰属していた。  しかし日露和親条約(1855年)で四島を日本に引き渡した」

プーチンはとんだ思い違いをしている。

                  * *

ではこの北方領土を地図で眺めてみよう。

pict-色丹島と歯舞群島.jpg



     空から見ると・・
 pict-色丹島と歯舞群島3.jpg



今月10日、 日本側訪問団約60人が向かった国後島はこんな島。

pict-国後島A (2).jpg
  ☝ 沖縄本島より大きく、 本土4島を除いて2番目に大きい。



   港から見た古釜布。
pict-古釜布国後.jpg



戦前、 日本人が住んでいた頃はこんな街だった。
       国後島泊村。
pict-戦前の国後島泊村.jpg



   現在の国後はカラフル。
pict-国後島A (1).jpg



   如何にもロシア人好みって感じ。
pict-国後島A (3).jpg



pict-国後島A (4).jpg



   島内には温泉もある。
pict-海岸の温泉・国後島.jpg
                   ☝
     1812年〜1981年で6回の噴火あり(火山島)。



    でも冬は凍えそう。
pict-DSCN4900国後島.jpg


1945年(昭和20年)8月15日時点での国後島の人口(日本人)は、 1327世帯 7364人。

2016年、 国後島 ロシア人の人口は、 7817人。

新潟県弥彦村の推定人口7953人(2018年)に近い。

ちなみに東京都青ヶ島村の人口は170人ほど(2018年)。
1785年の大噴火の時、 青ヶ島には327人が居たといわれる。

                 * *

ここまで来たら択捉島も見ておこう。
長さは約214kmの細長い島、千島列島では面積最大の島。

pict-択捉島2.jpg
     ☝ 国後島の2.1倍強、 沖縄本島のおよそ2.7倍。



  やはりカラフルな建物が並ぶ。
pict-択捉島3.jpg



   島内にはコンビニ(雑貨店)もある。
pict-択捉島6.jpg



pict-択捉島5.jpg


1945年(昭.20)8月15日時点での択捉島の人口(日本人)は、
739世帯 3608人。

2016年、 択捉島 ロシア人の人口は、 5934人。

                  * *

お次は色丹島

413mの斜古丹山を中心に島全体が比較的なだらかな丘陵。
集落は2ヵ所あり斜古丹と穴澗、 2ヵ所とも北側沿岸にある。

ロシアの国境最前線の島、 斜古丹には国境警備隊の軍港、
穴澗には拿捕された日本漁船員の収容所が設けられている。

pict-色丹島と歯舞群島2.jpg



pict-250px-Shikotan.jpg



pict-色丹島.jpg



pict-色丹島3.jpg


昭和10年頃の色丹島 「斜古丹海苔」 すき作業風景。
             ☟
  pict-昭和10年頃の色丹島「斜古丹海苔」すき作業風景.jpg



  色丹島の中心集落である斜古丹(2015年) 
pict-色丹島の中心集落である斜古丹(2015年).jpg     


1945年(昭.20)8月15日時点での色丹島の人口(日本人)は、
206世帯 1038人。

2016年、 色丹島 ロシア人の人口は、 2917人。

                  * *

最後に歯舞群島
根室半島の納沙布岬の沖合3.7kmから北東に点在する島々。

pict-歯舞群島map.jpg


昭和36年8月23日〜28日で、 ソ連は33隻の漁船を拿捕した。
で、安全面から昭和38年、 日ソ貝殻島昆布採取協定が締結。

これは現在も有効であり、2016年には241隻の漁船が出漁し、
日本はロシア側に、 約9027万の入漁料を支払っている。

拿捕しないという条件でカネを払う、 これって繁華街の飲食店がヤクザにカネを渡す...に似ている。


現在、 ロシア人の居住ゼロ、 自然の景観が素晴らしいという。

      水晶島の中の浜海岸。
   pict-水晶島の中の浜海岸.jpg



        勇留島。
   pict-勇留島.jpg



戦前、 日本人がいた頃の勇留島の神社祭。
             ☟
  pict-勇留島の神社祭り.jpg



     戦前、 多楽島運動会。
  pict-多楽島運動会.jpg



秋勇留島のオタモイ墓地で、6年ぶりの慰霊祭(2014年8月)
                   ☟
pict-秋勇留島のオタモイ墓地でも、6年ぶりの慰霊祭.jpg

ビデオでこの模様をどうぞ!
           ☟
https://www.youtube.com/watch?v=X56VXYWGq-w


昭和20年8月15日時点での歯舞群島の人口(日本人)は、
5島合計で852世帯 5821人。

5島: 水晶島、 秋勇留島、 勇留島、 志発島、 多楽島。
尚、 2016年現在、 ロシア人は居住していない。

                 * *

1945年(昭和20年)8月14日、 日本はポツダム宣言を受諾。
翌15日に玉音放送によって国民に降伏を告知。

自発的戦闘行動の停止後、 1945年8月28日から9月5日にかけて、 ソ連軍が北方領土に上陸し占領した。

それ以来、 ソ連 → ロシアの実効支配にある。


1956年の 「日ソ共同宣言」、 鳩山一郎首相とソ連のブルガーニン首相がモスクワで調印。

ここでソ連は日本の要請に応えかつ日本の利益を考慮して、 歯舞群島および色丹島を引き渡すことに同意。

尚、これらの島は平和条約締結後に引き渡される...とある。

2島返還か、 4島一括返還を目指すべきか(意見が分かれる)。

ジジイは思う。
4島が話し合いで戻る確率は99.99999%ないだろう。

武力で奪われた領土は武力で取り返す、 これが世界の常識ではないか。

クリミヤを見れば分かる。
ウクライナに返すどころか、 武力で奪った。

平和憲法があるからとか、 平和条約があるだの言ったとて、 隙あらばどこかが奪いに来る、 これは歴史が証明していること。

最近では中国が、 日本の領土買い占めにご熱心。

野党はじめ日本の政治家は.....







お花畑で夢を見ているようだ。


チェンマイって ホントいいですね!




posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 10:41| Comment(2) | 社会思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする