チェンマイ独居老人の華麗なる生活1453(落書は芸術だ)
偉大な芸術とは、
芸術的才能による純粋な魂の表現である。
ジョン・ラスキン (英国の美術評論家)
昨夜(2月26日)、 ターペ門広場はイベントで盛り上がっていた。
広場前のイルミネーションが観光客を迎えてくれる。

ターペ門には椅子が用意され、 舞台を楽しむ。

ステージではライブコンサートかと思いきや、 ちょっと違った。
☟

☝ マジックショー。
ほかに子供のダンスパフォーマンスも繰り出し、 さすがは観光の街チェンマイだ。
このように観光イベントを楽しめばよいのだが、 若者はいたずらをしたりする。
それが昨日お伝えしたターペ門外壁への落書き。
☟

☝
昨年、イギリス人とカナダ人のカップルがターペ門の壁にスプレー、 10万バーツの罰金をくらう。
これでは観光どころの話ではなく、 泣きの涙だろう。
* *
壁や建物などに落書きすればお咎めを受ける。
落書きする方は芸術家のつもりでも、 される方は堪らない。
グラフィティアートとは落書きをする者が言うこと。
これだって立派な芸術?
☟

☝ ブラウンくんのウンチか。
消すにも大変、 手間暇にカネがかかる。

☝ 落書きは犯罪...と言いたいところ。
* *
バンクシー(Banksy)という人物をご存知ですか?
イギリスのロンドンを中心に活動する覆面芸術家で正体不明。
社会風刺的グラフィティアート、 ストリートアートを世界各地にゲリラ的に描くという手法を取る。
バンクシーは自分の正体を隠そうとしており、 不明な点が多い。
2018年時点で現存する作品は英国外を含めて約170ヵ所ある。
2005年、 自作を世界各国の有名美術館の人気のない部屋に無断で展示、 暫くの間誰にも気づかれずに展示されていたという。
最近、 自分の作品がオークションで落札された直後、 額縁に仕掛けたシュレッダーで裁断。
絵画の半分ほどは残っており、 さらに価値が上がりそう。
その絵がこれ。

☟
オークションの模様です(約2分18秒)
https://www.youtube.com/watch?v=9B0PuzdJdkE
このバンクシーの作品も落書き。
ところが世間で評価/人気が高まると、 落書きは値打ちが上がる。
上記のバンクシーの絵には1億5千万円の値がついたという。
こうなると、 誰だって落書きしまくりたい。
ここでバンクシーの落書きを覗いてみよう。
これなら俺でも書けるよ..という人がいるかも。


2つ一緒に・・



* *
2月12日、 東京・新橋の電子タバコ専門店の前に、 ネズミの落書きを発見。
☟ (週刊新潮より)

☝ 黄色の矢印のところに落書き。
近づいて見ると、 なるほどバンクシーの落書きのよう。

☝
お店の期待に反し、 残念ながら一般的落書きだったとか。
しかしこちらはどうも本物のバンクシー作品らしい。
東京・港区の 「日の出防潮扉」 で見つかった落書きがそれ。
☟

喜んだのが小池百合子都知事、 この落書きをSNSに投稿した。
☟

☝ 本物と期待がかかる。
バンクシーの専門家はこう言っている。
☟ (2分)
https://www.youtube.com/watch?v=RYHfekMwwq4
同じ落書きでも、 お咎めもあれば大歓迎もある。
OLが憧れの男性社員から 「君の唇、 可愛いネ」 と言われれば歓喜に涙す。
嫌な部長から 「君の唇、 可愛いネ」、 同じ言葉がセクハラで訴えられる。
世の中、 いい加減なもんだ。
* *
で、 バンクシーって誰なの? その正体は?
イギリス人観光客が、 偶然にも落書き中の男を撮影。
この男がバンクシーではないかと言われている。
☟

撮影場所は、パレスチナのヨルダン川西岸、 ベツレヘムにあるカトリック礼拝堂。
バンクシーは、英国の人気音楽Gr.マッシヴ・アタックのロバート・デル・ナジャではないかと.....
この男性。

* *
現在もバンクシーの正体は明らかになっていない。
上記ロバートもまだバンクシーだとは肯定せず。
ここでこのジジイが出るのはおこがましいが、 ジジイも覆面(独居老人)だから好き勝手に書いている。
で、覆面バンクシーに触発され、 ジジイも落書きに挑戦したい。
ジジイも絵画には自信がある(隠れた才能です)。
バンクシーのように社会風刺を真摯に描く。
早速、 どなたかの家の塀にグラフィックアートを残してきた。
申し訳なく思うが、 この落書きも将来、 必ずや5千万バーツの
値がつくものと思う。 ご勘弁戴きたい。
ただの落書きではない、 まさに芸術的表現。
我が日本の伝統を描写、 これぞジジイの魂だ!
☟
☟
バンクシーになれるかな。

チェンマイって ホントいいですね!