2019年02月18日

独居老人の生活1442(コブラ・ゴールド2019タイ:前編)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活1442(コブラ・ゴールド2019)


  日本の軍事訓練は厳しすぎた。
  何度か自殺を考えるほどだった。

  しかしラングーンが落ちた時、
  我々は間違っていなかった事を確信した。

                         アウン・サン (ビルマの独立運動家、 スーチーの父)


次の ”とんち相撲” は本ブログ#224(2015年4月)に掲載。

*日本航空 対 トルコ航空

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           人差し指サイン JAL


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          人差し指サイン トルコ航空



すくい出しでトルコ航空の勝ち。

1985年3月のイラン・イラク戦争時、イラク軍によるイランの首都テヘランに対する空爆が始まる寸前。

テヘランの在留邦人はイラン出国が出来ず危機一髪の状況。

2機のトルコ航空機が日本人救援の為テヘランへ。
215人の在留邦人を乗せてトルコ領空に入ったのはタイムリミット直前のこと。


加えて上記湾岸戦争勃発(1991年)前、サダム・フセインによってイラクからの出国を差し止められ、 事実上の人質となっていた在留邦人が居た。

この救出の為にチャーター便を出し、多くの日本人を助けたのも
トルコ航空である。


翻(ひるがえ)って我が日本。

日本航空は、チャーター機の派遣は労働組合の反対、即ち組合員の安全が保障されない事を理由に政府の要請を拒絶。

一方自衛隊機の派遣は、 当時の社会党や左派市民運動家の「自衛隊を海外に出す事は侵略戦争につながる」 というバカ主張による反対で不可能。

加えて、自衛隊に対する海外在留邦人の緊急脱出を対象とした
活動規定(法律)が無かった。


当時のテヘランやバクダットの在留日本人は、あっさり日本政府から見捨てられた。
チェンマイ在住の我々だって明日は我が身かも?

                 * *

しかし時代が変わったか、 政府は海外在留者を見捨てずに救出するようだ。

自衛隊は今年も多国間共同訓練 「コブラ・ゴールド(Cobra Gold)」 に参加、 2005年から参加しており今回で15回目。

で、 陸海空3自衛隊は2019年1月14日(月)から2月23日(土)までタイに集結。

目的は、 自衛隊の海賊対処行動、 国際平和共同対処事態における協力支援活動等、 在外邦人等保護措置、 国際平和協力業務及び国際緊急援助活動に係る統合運用能力の維持・向上を図り、 参加各国との相互理解の増進及び信頼関係の強化を図る。

コブラ・ゴールド2019の詳細は下記をクリック。
                  ☟
;"> http://www.mod.go.jp/js/Press/press2019/press_pdf/p20190111_01.pdf

                 * *

チェンマイ在留日本人が参加・協力したのは航空自衛隊による在外邦人等保護措置、 つまり海外日本人の救出作戦だ。

ということで、 真っ先に助けて欲しいジジイは昨日(2月17日)午前7時半、 チェンマイ日本総領事館に出向いた次第。

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       ☝ チェンマイ日本総領事館前の駐車場。


年齢、 性別、 認知症等に関係なく、 日本人なら飛行機で助け出してくれる由。

参加した日本人40数名は7時35分、 ミニバスに乗りチェンマイ空港・タイ空軍基地に向け出発。

領事館からは3名の職員、 JAICAから4名、 バンコクの日本大使館から1名も参集。


  ここがチェンマイ空軍基地の入り口(ロビー)。
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          ☝ 指示を受ける避難民の日本人。



  偉い方4名(軍人)の写真が飾られたいた。
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                   ☝
すると 「ここから自衛隊飛行機に搭乗するまでは撮影禁止です」


タイ人係官からセキュリティチェックを受けた後、 我々避難民は待機する自衛隊輸送機C130に乗り込んだ。

飛行機の中は撮影自由、 物珍しさもあって避難民はスマホを取り出しパチリパチリ。

では輸送機C130の内部の模様を写真でご見物ください。

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  座席指定なし、 ファーストクラスなし、各自自由に座る。



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  ☝ シートベルトの締め方を1人1人に手ほどきする隊員。



  ジジイもしっかり締めました。
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    飛行機の天井部。
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  これはモップかな(飛行機側面内部)
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   足並み揃えてマナーよく座ってます。
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チェンマイを離陸して約45分、 ピッサヌローク空港に到着。
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  降りるための階段なし、 タラップはこんな感じ。
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  避難民の皆さんは静かに順序よく・・
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   全員地上に降り立ちました。
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  これが自衛隊輸送機C130。
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  操縦席の窓が開くなんて初めて知った。
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           ☝ 窓拭きをする自衛隊員。


C130は愛知県小牧から飛んで来たという。
隊員にジジイが訊いた。

「自衛隊輸送機は現在、 日本には何機あるんですか?」

「それはちょっとお答えできないです.....」 と自衛官。

軍事機密なの? 
まさかこれ1機ってことじゃないだろうな。


我々を迎えてくれたのが避難訓練を指示する若い隊員。
この方がジャニーズ系のイケメン、 転職をお勧めしたい。
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  年寄りはみな頻尿、 トイレへ・・
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     ☝ ジジイは空港ビル内のトイレでオシッコ。




ピッサヌローク空港に待機していたミニバスに乗り込む。
  ここからレストランに移動。
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     ☝ 窓にはシール、 「Cobra Gold2019, JAPAN」

ジジイは思った。
なぜコブラなの?  「青大将黄金」 でいいじゃないか。

日本だけじゃなく外国と合同で訓練、 青大将では通じないとか。


3分ほどの乗車でレストランに到着。
ランチ前に、 ここでイケメン隊員から訓練役割の指示が出る。
                   ☟
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我々避難民には各種ミッションが与えられるのだ。
アレレ、 ここからが避難訓練のスタートとかい?

チェンマイ脱出で救出作戦は終わりと思ってたらとんでもない。
航空自衛隊 「コブラ・ゴールド」 の幕が切って落とされた。


衆議院議員の偉い先生、 有名歌舞伎俳優、 アメリカ Air Force、 米人避難民も登場して真剣且つ賑やかな訓練だ。


で、 どんなことやるって?







それは次回に......続きます。


チェンマイって ホントいいですね!




posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 13:03| Comment(2) | 社会思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする