2018年11月05日

独居老人の生活1346(引き揚げ者たち#5:家族揃って)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活1346                                  (引き揚げ者たち#5:家族揃って)


  愛は家庭に住まうものなんですよ。

  子どもを愛し、 家庭を愛していれば、

  何も持っていなくても幸せになれるのですよ。

                                  マザー・テレサ (カトリック修道女)


今年の9月下旬、 チェンマイから日本に引っ越した家族がいる。

友人の平さん(67、仮名)、 タイ人の奥さん(42)、 その間に生まれた小学3年の娘さん(8歳)の3人である。

但しチェンマイの全てを引き払ったわけではない。
ムーバーンにある自宅や車などはそのまま残して....

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         ☝ 平さんのご自宅(チェンマイ市内)


引っ越す前に、 「3年間、自宅を無料で貸しますよ」
こう平さんが希望者を募った。

ジジイが手をあげようかと思ったら条件があって、
「独り暮らしの老人はダメ、 孤独死されたら大変だから」

で、ジジイは諦めた次第。  結局、 誰も借り手がなく、 奥さんの
親戚に住んで貰うことになった。

置いて行く車(ホンダ)は、 友人のNさん(73)が3千バーツ/月で
レンタルすることになる。

保険料は平さん負担、 平さんがレンタル料から支払う。

バイクは借り手がないので、 チェンマイに置いたまま。
ジジイのバイクが故障した際、 「使っていいよ」 と言ってくれた。

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         ☝ 平さんの送別会(居酒屋ガガガで)


平さんは奥さんの郷里コンケーンで結婚(2人とも初婚)、 5年間当地で暮らす。

そのあとチェンマイに引っ越し → 家屋を購入 → 5年間の生活後 → 日本移住となる。

               * *

ではなぜ日本への引っ越し決めたのか?
これには深い深〜い事情など何もない...とジジイは感じる。

1つは娘の教育費用がバカにならないこと。
娘さんはクリスチャンの私立学校に通学、 学校の保険料など含め学費は約10万バーツ/年。

引っ越し理由の2つめ、 チェンマイでは奥さんの就職先がない。
奥さんは大卒だが、 就職を希望しても年齢で蹴られてしまう。

奥さんは働いて稼ぎたいと言う(亭主の年金だけではちょっと..と
いうことか?)

ならば日本に行こう、 公立小学校なら学費なし、 人手不足の日本、 就職口には困らない。

とにかく3〜4年日本で暮らしてみよう、 馴染めなかったらまたチェンマイに戻ればいい、 そんな考えからの転居のようだ。

ということで9月29日、 親子3人はチェンマイ空港を飛び立った。

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        ☝ 奥さんとお嬢ちゃん。

                * *

平さんの居住地は東京のベッドタウンとして開発が進むxx市。
人口約8万人、 近辺には工場も多くある。

平さんの友人夫婦(奥さんがタイ人)が既に住んでおり、 タイ人など外国人が多く住む街。

市内にはタイ人向けの食品店があるほど(驚くほど高い由)。


成田到着後、 1週間ほど平さんの実家で過ごす。
その間、 平さんはアパート探しに励む。

で、 決めたのがxx市内にあるこんな間取りの部屋。

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部屋代は3万円/月 + 電気・水道代。
礼金・敷金なし、 駐車場付き、 小学校まで700mの距離。

東京から50kmも離れるとアパート代も安くなる。


さあ、いざ入居。
この時チェンマイでの仲間3名が手伝いに来てくれる。

シーズンステイなど、 チェンマイでの付き合いが助けになった。

そして役所への転入届け、 娘さんの転校、 銀行口座開設、
インターネット(申し込んでから1週間もかかった由)、
健康保険・介護保険、 教育委員会からのご説明等々。

奥さんの車の運転免許証はタイ発行 → 日本に切り替え。

都市ガスもガス会社の立ち合いで使用開始に...
電気・水道もそれぞれ連絡せねばならず何かと大変。

役所から予防接種をやれとの勧告あり。
家財道具はリサイクルショップで購入(約12万円)。

車も購入、 スズキの中古で8年落ち(走行9万q)。
カーナビ付きで45万円の支払い。

今後バイクも購入するという。

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        ☝ 購入した中古の軽自動車。


苦労したのは合鍵作り。
アパートには元キーがなく、 鍵を取り替えた(1万円)。

車のキーはメーカーに依頼して、 13,000円の支払い。

いやはや老骨にムチ打っての労力、 加えてカネも要る。
これから奥さんが働いて稼ぐ分が既に吹っ飛んでいるかも。

              * *

娘さんの転校初日、 クラスメイトからの質問攻めで泣いたそうな。
子供のこと、 物珍しさ、 好奇心から色々訊いたのだ。

日本語がよく分からない娘さんだ、 パニックになるのも当然。

娘さんは7人での集団登校にも慣れた。
最初は全員緊張した面持ちで歩いていたそうな。

学校にはインターナショナルルームがあり、 娘さんはそこで日本語を学習中。  授業は英語でやるというから、 まさに国際的。

娘さんがチェンマイで通学したのはクリスチャン学校、 なので英語ならOK。


さて平さん夫婦は揃ってハローワークへ....
60歳以上の求人は、 ガードマン、 建設現場、 介護士、 掃除婦。

67歳の平さんにはキツイお仕事ばかり。
給食センターの職がないものか、 これから探す。

タイ人の奥さんは11月2日、 面接のあと即OK。
会社の労務係が、 「ご主人も働いてみませんか?」 と勧誘。

67歳の爺さんの手でも借りたい状況、 猫の手よりはマシだが...
平さんは娘さんの世話があり、 丁寧に断ったという。

奥さんの時給は830円x5時間/日 = 4,150円/日の収入。

月収(22日出勤として)で、 4,150x22=約91,300円/月。
これは1万円=2900Bとして27,000バーツ/月になる。

91,300円x12か月 = 1,100,000円/年(同上為替レートで
322,000バーツ)、 ここから税金などが差し引かれよう。

タイ人の奥さんは毎日納豆を食べるほどの和食好き。
日本生活をたっぷりエンジョイしそうな感じ。

   アパートの部屋。
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今、チェンマイでブラブラしているご老人でも、 日本に帰って1日5時間働けば110万円/年稼げる。

若い女に貢ぐより日本で労働を....
ジジイは真っ平御免、 寒い日本、 働く前に肺炎で死んじまうよ。

こんな人手不足解消のための ”移民自由化法案”、 まさしく窮余の策か。
ジジイは心配、 50年後、ドイツのようにならなければいいが...


ということで、 チェンマイを引き揚げた平さん一家の日本暮らし、 ようやくスターラインを飛び出した。

このままずっと日本での生活が続くのか、

それとも3,4年後にはチェンマイに戻ってくるか。






賭けるとすれば皆さま、 どっちに入れますか?


平さん一家に幸多かれと祈る。


チェンマイって ホントいいですね!




posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 13:03| Comment(8) | 華麗なる生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする