2017年06月30日

独居老人の生活906 (短い便り)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活906(短い便り)


 分かっているでしょうが、 手紙を書くのは相手に書くので
 あって、 自分に書くのじゃありません。

 だから自分の考えていることを言うよりは、 なるべく相手を
 喜ばせることを書くようになさい。

                                    ラクロ 「危険な関係」 より

          
@ もうこんな時期になったのか。

1年経つのは速い、 早くもこんなお報せが出ていた。

「チェンマイ戦没者慰霊祭」

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日本ではお盆なんだなあ...って思う。

慰霊祭は昨年と全く同じで、 2ヵ所で開催される。
バンガードの学校とムーンサーン寺院。

バンガードは遠いので、 チェンマイ・オーキッドホテル前から
ソンテウが出る。

式典は共に午前9:30〜11:00.

                * *


A 来年は成田空港の開港40年。

あれから早や40年が来ようとしている。
開港までにすったもんだあったからね......

思い出すのは成田空港管制塔占拠事件だ。
1978年(昭和53年)3月に発生、 ジジイが32歳の時。

極左暴力集団が開港間近の現在の成田空港に乱入、 管制塔の機器等を破壊。
この事件により開港が約2か月遅れ、 同年5月20日となる。


成田空港.jpg
                ☝ 右端が管制塔。


開港してしまうと静かなもの。
反対派による成田空港ボイコット運動も起きなかった。

開設に徹底抗戦した政治家(当時の社会党など)の先生方も、 澄ました顔して成田を利用した。

何でも反対、反対って叫ぶ連中の節操の無さがよく分かる。

                * *


成田の管制塔・運用室は地上82m、 360度ガラス張りの部屋。
現在、 航空機の年間離着陸数は25万回。

混雑時にはA、 B滑走路合わせて1時間に約50機が離着陸。
1分12秒に1機の間隔だ。  (凄いこと)

 運用室。          
pict-DSCN1215.jpg


運用室では10数名でチームを編成、 集中力を保つため50分程度で交代する由。




 飛行場シミュレーター室。
pict-DSCN1214.jpg


この部屋で管制官の訓練を行う。
雨や雪など様々な天候や、 起こりうる緊急事態などの状況を
作り出す。
             (管制塔内部の写真は 「週刊新潮」 より)


1990年代の管制塔の様子です、 暇つぶしにどうぞ!
                ☟
https://www.youtube.com/watch?v=MkYs0YrOcSg


                 * *


B この日の朝ごはん。

朝6時40分頃、 「サンティタム・ブレックファースト」 へ。
場所はYMCAの北側ロータリーから東へ30m行った左側。
  (ココをクリック)

以前は7時開店だったが、 最近は6時半ころからやっている。
たまたま前を通りかかり、 オープンしていたので飛び込んだ。

pict-DSCN1183.jpg




 店内。
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注文はカオトム・クン(海老入りライススープ)
値段が40バーツと、 ジジイがいつも行く店より安い。

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他にお粥、 タイのソバ、 饅頭などがある。

                  * *


C 渥美 清のハガキ。

俳優・渥美清は旅行すると、 必ず母親にハガキを出したという。
何も難しいことは書かない。

ハガキだから年賀状みたいに賀正とか、 そんな短いものでいい。
で、 なんて書いたか?

 「俺、 元気」 とこれだけ。

母親が1番知りたがっている息子の状況がこれで分かる。
海外からなら特にそうだろう。

ロケなどで忙しい渥美清だ、 何を書こうかなんて思案していたら
前に進まない。

                 *

日本に住むジジイの友人(69歳)にも同じようなのがいる。
渥美清と違うのは、 この爺さんは暇、 書くのはハガキじゃない。

Lineを使い、 いつも同じ文面を繰り返す。
時にはスタンプだけの時もある。

なのでジジイも同じように書いて返す。

 (白が友人の発信、 緑がジジイ)
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 先日も・・・・
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 昨日も・・・・
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爺さんはチェンマイで年に1度顔を合わせる友人、 毎度彼の安否を知っても詮無いことだが......

                  *

6月18日、 ジジイは日本からチェンマイに戻ってきた。
で、日本に居る彼に次のようにLine発信。

 「本日夜、 チェンマイに着きました。
  やはりチェンマイは暑いですね」


彼からの返信を読んで 「えっー???」

 「お帰りなさい」  

この言葉は、 チェンマイに居る人が使うものと思っていた。
このようにして彼は、 短い文で相手を喜ばせる。

                *

彼が本ブログにコメントをくれることはない。
やはり何を書けばいいのか....と億劫になるんだろう。

加えて彼はテキトーな無精者、 書くのが面倒臭いんだと思う。
口癖が 「ちぇっ、 面倒くせー!」 だから。


ジジイはこの友人から直接聞いたことがある。
彼は会社員時代に文書を作成したことがないという。

報告書、 稟議書、 計画書、 社内通知書も......
そんな彼でもとにかく書いて、 ジジイにLineを寄こしてくれる。

 「こんばんは」   「こんにちは」.......実に簡潔。

世の中には、 書くのが苦手って人が結構いる。

幼稚園児じゃあるまいし...とは思うまい、 良しとしよう。
普通の挨拶なんだから。


で、 ジジイもご挨拶、











チェンマイって ホントいいですね!

posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 10:49| Comment(6) | 交遊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月29日

独居老人の生活905 (クラ運河は実現できるか?)


チェンマイ独居老人の華麗なる生活905(クラ運河はできるか?)


  政治の腐敗とは、 政治家が賄賂を取ることじゃない。
  それは個人の腐敗であるにすぎない。

  政治家が賄賂を取っても
  それを批判することができない状態を、 政治の腐敗という。



クラ地峡をご存じですか?

タイとマレーシアとミャンマーが連なるマレー半島中央部に位置し、 最も狭い部分は44キロ、 最高地点は75メートル。


pict-地図タイの.jpg


昔からここに運河を通す計画があった。
西のアンダマン海と東のシャム湾を繋げば、 インド洋と南シナ海が直結する。

マラッカ海峡を通りシンガポール経由の海路より、 1200kmの
航路短縮が可能になる。

その結果、 マラッカ海峡を経由せず、 欧州、 中東、 インドと太平洋を直接結ぶ。

海賊問題が解決され、 輸送コストの大幅削減も期待できて効果は大きい。

「一帯一路」 を推進する習近平の覇権主義国家・中国も乗り気だ。
アジアとヨーロッパを結ぶこの経済圏構想は、 中国のフロンティア拡大につながる。


pict-クラ運河3.jpg


参考までに見てみよう。
1869年開通のスエズ運河は、 現在全長193km。
1914年開通のパナマ運河は、 全長約80km。

60km程度のクラ運河なら、 現在の開削技術からすれば朝飯前の工事だ。
タイも大きな雇用機会や経済効果が期待できる。

                * *


それじゃあすぐに運河を通せばいいものを....誰でもこう考える。
しかし運河ができると困る国がある。

それがシンガポール。 
この無国籍風通商国家は東西を結ぶ国際海運の要に位置する。

この地の利でもって国家繁栄を成し遂げてきた。
だが運河ができれば物流関係がほぼ全滅、 衰退が目に見える。


シンガポール建設の担い手は客家人のリークアンユー(李光耀)。

世界に約1億2000万人いるという客家人は流通や商業に従事することが多く、 「中国のユダヤ人」 などと呼ばれる。

孫文、 ケ小平、 台湾の李登輝、 そしてタクシン/インラック兄妹のシナワトラ家も客家人だ。

そんな客家人を含めた華僑はマレーに流れ、 イギリス人の下でゴム園の監督をしたり、 マレー人労働者にアヘンを売りつけたりして財をなす。

しかし日本軍の進入で一変、 イギリス人が去り、 華僑もタイや
インドネシアに逃げる。
身を潜め、 リークアンユーのようにシンガポールに居残った華僑もいる。

そして戦後、 マレーの嫌われ者=華僑の臭いをなくし、 国際国家として発展したのがシンガポールだ。

              * *

1970年代には米、仏、日、タイの4カ国が原子爆弾を使った運河掘削を模索。

何度か会議を持つが、 どういうわけか前に進まない。
タイ国内にも反対する人たちがいる。

タイ南部ではイスラム教徒による分離独立運動が起きている。
で、 反対派はクラ運河がタイ国の分断を助長すると懸念。

だがクラ運河を阻むもっと強い理由があるという。
それは運河計画が出るたびに行うシンガポールの工作だ。

必死である、 国家の存亡がかかっている。
で、その都度タイ閣僚に巨額の賄賂を渡し、 計画を消滅させたというもの。

タイが 「ウン」 と言わなきゃ運河は作れない。
賄賂.....さもありなんと見ておかしくはない。


タイから追い出されたタクシン元首相だが、 先ず逃げ込んだ国が
シンガポール。
 
    pict-タクシン.jpg
           ☝ タクシン元首相。

タイ/シンガポールの華僑の繋がりは強固といえようか。


しかし現在、 タイでは赤シャツ隊デモ事件もあってか華僑離れが見え、 しかも軍事政権だ。

一方シンガポールではリークアンユーが死んでいる。
クラ運河建設の環境が変わったとすれば、 今がチャンスだが....


でもねえ〜、 政治家の給料ってそんなに多くはない。
ジジイだってたっぷり賄賂が貰えるなら、 運河の1つくらい反対してやるさ。


とまあ野次馬は、 こんなんで興に入り、










 暇な1日を過ごします。


チェンマイって ホントいいですね!




posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 11:21| Comment(4) | 社会思想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月28日

独居老人の生活904 (何故そこまで親切なのか?)



昨日(27日)、 日本プロサッカー(Jリーグ)の中西大介常務理事がセクハラとパワハラで辞任した。

部下の女性職員に対し頻繁に個人的な電話をかけたり、 好意を示すメールを送信、 長期的に食事や映画に誘っていたという。


pict-Jリーグセクハラ.jpg
           ☝ 退任した中西大介常務理事


中西大介氏(52)は神戸商船大学(現神戸大学海事科学部)卒。
(株)ナガセを経て、 1997年(31歳の歳)にJリーグに入る。

その後順調に昇進を重ね、 2014年1月から Jリーグ常務理事を
務めていた。
Jリーグの組織ではナンバー3の重要ポストである。


豊田真由子議員の男性秘書へのパワハラが今話題に......
しかし今回は女性が被害者、 嫌な上司に言い返せなかった。

豊田真由子議員のように.......

 「このハゲー、 このハゲッー!   うざいよ!」 


中西さんは、 部下の女性にのぼせ上って我を忘れた。
もったいないこと、 まさにこれ。
               ☟
https://www.youtube.com/watch?v=-Fj5CcYWPMI


                * *


チェンマイ独居老人の華麗なる生活904
                     (何故そこまで親切なのか?)


        <人の道>

    忘れてはならぬものは  恩義
    捨ててならぬものは  義理

    人に与えるものは  人情
    繰返してならぬものは  過失

    通してならぬものは  我意
    笑ってならぬものは  人の失敗

    聞いてならぬものは  人の秘密
    お金で買えぬものは  信用

                                        近藤勇 (新選組)


今日は友人の北尾さん(仮名・69歳)から聞いた病気の話。
動脈瘤は我々老人にはお馴染みか。

血管の動脈のかべが何らかの原因で弱くなり、 その部分が血流に押されて徐々に膨らむことで血管の一部がこぶ状になる。

動脈瘤が見つかったのは、 北尾さんの友人・黒木さん(仮名・69)。
北尾さんは毎年2,3回チェンマイを訪れ、 いつも3週間滞在。

一方の黒木さんはチェンマイから車で40分ほど走った町に25年居住、 当然ながらタイ人の奥さんがいる。

そのお2人が知り合ったのはチェンマイの和食店。

たまたま話をするうちに意気投合、 以降北尾さんがチェンマイ訪問の度に顔を合わせ、 交遊を深めてきた。

ジジイも前から黒木さんの顔は知っていた。
以前、 黒木/北尾さんの3人で食事をしたこともある。

               * *

北尾さんは黒木さんの病気を聞いて驚いた。
動脈瘤で、 発生した場所が腹部。

そのこぶも肝臓や胆嚢に近い場所で、 難しい手術になるとか。

チェンマイ市内の大学病院で診察を受けると、 手術に100万バーツ(約300万円)かかるという。

しかしいくらなんでも100万Bの出費はキツイ。

で、 北尾さんが提言する。
「先進医療の日本で手術した方が安心だし、 安くつくのでは?」

ところが黒木さんは郷里の関西を出てから25年。
今更帰りにくいし子供の世話にはなりたくない。

だが北尾さんには北陸に自宅がある。
「ならば拙宅に滞在し、 地元の大学病院で受診すればいい」


ということで、 黒木さんは北陸の北尾宅を訪問し世話になる。
滞在中に先ず国民健康保険に加入する。

申請の際の住所は北尾さん宅に......
そして地元の大学病院で診察を受けた。

結果、 難しい手術なので専門医によるチーム編成が必要。
そのため手術は2ヵ月ほど待って欲しいというもの。

手術費用は約30万円(健保適用)、 チェンマイでやるより安い。

               * *

黒木さんは北陸を一旦離れ、 今チェンマイ郊外の自宅で待機中。

そして手術日が確定すれば北尾宅を再訪、 そこに寝泊まりして
治療(手術)に臨む予定。

手術は当然入院、 そのあとは北尾宅から通院治療となろう。
心配するタイ人の奥さんはご亭主に付いて行き、 手術に立ち会うという。

その間1ヶ月ほど、 夫婦(2人)は北尾宅に宿泊することになる。


ジジイはこの話を聴いていて胸が熱くなった。
たまたまチェンマイで知り合い、 年に2,3度の顔合わせ。

それだって十数年という長い交遊ではない。
しかし友人となれば、 日本の自宅に招待しお泊めする北尾さん。

加えて北尾さんには奥さんがいらっしゃる。
その奥さんまでが黒木夫妻の居候に大歓迎だとか。

単なる美談調では書きたくない、人情味あふれるお話だ。

               * *

ジジイが北尾さんと知り合ったのもチェンマイ。
偶然同じアパートに宿泊した関係だった。

それ以来毎年交遊を重ねているが、 ジジイには北尾さんの真似はとてもできない。

ジジイはこんなものだろう。



    pict-人情紙風船.jpg
      ☝ 山中貞夫監督、 昭和12年公開の映画。



ジジイも黒木さんの手術成功を祈りたい。


北尾さんに訊いた。

「何故そこまで親切にするの?」

「困っている人を助けてあげられる......それだけです」


人に与えるものは.........人情。









 これもチェンマイが取り持つ縁だ。

 
チェンマイって ホントいいですね!

 (後記)
今回の話は北尾さんが 「本ブログに載せていいよ」 と......

北尾さんの思いは、
『難しい手術や治療費で心配があるのなら、 日本でやればいい。
 国民健康保険に入り、 友人宅にでも宿泊して治療できます』

故国を離れ長いチェンマイ暮らしの我々に、 日本での居場所が
あるのか。
暖かく迎え入れてくれる家族や友人がいれば幸せ。

「人情紙風船」、 映画だけであって欲しいが......





posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 10:42| Comment(4) | 交遊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする