2016年09月30日

独居老人の生活660(タイ人女房生態考E 年の差夫婦:最終回)


今回は昨日(#659)からの続きです。
「年の差夫婦編」 は3日連続のアップ、 今日はその第4回目・
完結編をどうぞ!


チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐660(タイ人女房生態考E )


     あなたが本当によく眠れるのは

     あなたの棺の中だけです。
                                         インドの格言

  死ぬまで心が休まることはない。  
  往生するまでとにかく、人生を全うしよう。

              * *


またまた、 独居さんはすぐそっちに行くんだから。
Hの方じゃないですよ........

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            ☝ Cさん宅、 竣工したころ。



実は私には喘息(ぜんそく)の持病があるんですよ。
4年前に発作で意識不明、 倒れてしまったんです。

その時午後11時、 妻が倒れた私に気付いたのが深夜 1時。

妻はすぐ病院に救急車を頼んだと言うんです。
ド田舎です、 そんなもの来やしませんわ。

で、 近所の人の助けを借りて、 自家用車まで私を運び、 近くの
郡の病院へ。
しかしそこでもね、 意識が完全に戻らなかったらしいです。

そこでまた私を車に乗せてね、 運転は妻ですよ。
チェンマイ市内のラム病院まで運んだそうです。


ところが意識不明でいた郡の病院の中ですが...
微かな記憶があるんですわ。 

それが不思議、 便意を覚えた時で、 それを妻に告げたこと。


おそらく妻でしょう、 私を便座に座らせくれたのは.....
朦朧とする意識の中ですがね、 記憶があるんですよ。

妻の胸にもたれかかり排便したんです。
彼女の体の温もり.....何とも言えない安心感を覚えました。

まだあるんです。
妻がハンドシャワーで私のお尻を洗ってくれました。

実に気持ちがよかったこと、 今も覚えてます。

              * *

チェンマイ・ラム病院には5日間入院してましたね。
退院した時、 妻がポツリと言ったんです。

 「わたし、 泣かなかったよ」 って。


グッときて、 私の方が泣きそうになりましたよ。
私は褒めてやりました。

ホント妻はよくやってくれた。
その時妻はまだ20代、 子供抱えて不安だったでしょうねえ。


それから現在までの4年間にです、 更に2回、意識不明で倒れているんです。

これって発作時にね、 吐気量が呼気量より多くなるんです。
で、 酸欠状態になりまして.......

結果、 血中酸素濃度が低下し意識が途絶えるんです。
意識がなくなるまでに然程時間はかかりません。

見た目には苦しそう、 でも本人はそれ程きつくは感じないです。

だけどどういうわけか、 コロっと冥途にはいかないですね。
で、 写真のように元気でやってます。
                ☟

image5.png
            ☝ Cさん(69歳)とお子さん。


             * *


こうして生き帰っているからでしょう。
昨晩も妻と口論に・・・・・

原因は実に些細なこと。 言うのも恥ずかしいくらいですわ。
残り物の惣菜を私が勝手に捨てたって言い張るんです。

量は小皿半分程度でね、 私には覚えがありません。
妻は私だと決めつけて......ホントうるさい。 

横で話を聞いてた長女(8歳)が、 妻にタイ語で何やら言ってるんです。   おそらく捨てたのは長女でしょう。

それでも妻は詰問するんですよ。  なぜ処分した! って。

こんな濡れ衣バカバカしい、 相手もしたくないですわ。
私はね、 覚えがない! と反論するだけ。

妻は 「もう口きかない」  って。
私は、 ああ良かった......ですわ。


その時私、 体調も悪かったんです。
で、 ビール1本飲んで食卓を離れました。

すると妻は、 「なぜ食事しないの!」 
居丈高で言ったんですわ。

私だって自分の歳を忘れます、 もうかっとなって、

「口をきかないって言ったよな、 だったら黙ってろ」 



「経本読んで修行した...とお聴きしましたけど?」  とジジイ。


アーみっともない。 経本のこと、 言うんじゃなかった。
他人が聞いたらねー、 実にどうでもいいことで....

我が家の夫婦喧嘩なんて、 こんなもんですわ。



幸せなんでしょう。

古希を迎えた爺さん相手にですよ、
こんなアホな喧嘩を売る女房、 いないでしょうね。

日本なら皆さん、 夫婦で老々介護やってたりして.......
若い女が来てくれて....タイならでは、 ありがたいことですわ。


こんな夫婦ですけどね、 将来私が寝たきりになっても...
妻が介護してくれると思ってます。

ま、内心、 ちょっと不安はありますがね。


「奥さんは今でも食べカスや紙くず、 窓から庭に捨ててます?」


とんでもない、 そんな習慣はとっくになくなってます。


「じゃあ大丈夫.....生ゴミもポイとは捨てないでしょう」


               * *

独居老人、 断言したい。

Cさんはきっと奥さんの体の温もりの中で、 あの世に旅立つ。
そして棺の中でゆっくりお眠りになるだろう。 

そのとき奥さん.....ポツリ、










  「わたし、 泣いてるよ」  


image6.png
        ☝ Cさんの奥さん(33歳)とお子さん。  

   

チェンマイって ホントいいですね!

 (後記)
「生まれ変わっても、 今の奥さんとまた一緒になりますか?」

この質問に対し、 Cさんからメールで回答を頂戴しました。
次の通りです。

『それは無理でしょうね。 
 お互い100%の確率では無いでしょう。

取りあえず、諸条件の均衡の中で成立している関係です。
完璧を求めたってどうにも成らないことって有ると思いますよ。

そうねえ、 もう一度結婚するとなると 少なくとも今より若いでしょうから、 考えただけでも・・・・・ワクワクするかな???』

               




posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 07:16| Comment(4) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月29日

独居老人の生活659(タイ人女房生態考D 年の差夫婦:後編)


今回は昨日(#658)の続きです。
前回を未読の方はそちらから先にどうぞ........


チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐659(タイ人女房生態考D )


  私たちの人格は、
  繰り返される習慣の結果として育成されるものである。

  習慣によって無意識のうちに生活のパターンが決められ、

  人格が育成され、 そして生活そのものが効果的
  あるいは非効果的なものになってしまう。

                                          スティーブン・コヴィー



ウチの妻(33歳)ですけどね、 彼女なりの習慣があるんです。

食べたあと食器をシンク(流し)に溜めて置くんですね。
それで食事直前に洗って使用する。

山の家ではね、 早く洗って仕舞っても土埃が付着しますからね。
これは理に適ってます。

しかし現住居は平地、 床にも壁にも隙間なんかありません。
まあ少しは埃が......でも山の家とでは月とスッポンの密閉度。

だから食器は食事後、 すぐ洗って片付けようって.......
これだって単なる習慣でしょ?  やってくれるようになりました。

でも私はそれほど無理強いしてないと思うけど......
食後か食前か、 どっちみち食器は洗うんですからね。

他に洗濯物の干し方など色々、 言い出したら切りがないですわ。


image3.png              
             ☝ Cさん宅。


子供が学校へ行くと妻も暇、 まあいつも暇ですがね。
で、 妻は1週間に2日くらいかな、 友人と釣りに行きます。

それ以外は友だちとお喋り、 どこにでも暇人がいるんですよね。  
家(うち)に1日居るなんてこと、ありませんわ。


妻が私と一緒になった理由、 何だと思います?
遊んで暮らせるからですよ。

だから何もしない。
それで妻が幸せなんだから、 仕方ないですね。


 「それじゃあCさんは、 毎日何をやってるんですか?
  5Sだけじゃつまんないでしょ?」

(注) 5S:@炊事 A洗濯 B掃除 C整理・整頓 DSex

家の菜園で野菜作りもやってんですよ。 
でもこれ、手入れが大変。

雨季だとね、 野菜採るより雑草取ってるようなもんですわ。
老体にはきついですよ。


今ね、 私の愉しみは経本の編纂なんです。
古希の手習いのつもりで始めたんですがね。 

すっかりはまってしまって・・・
ようやく法華経全28品、 完了しました。

これから真言宗に向かいます。
少しは理解して読まなきゃあね、 面白くないんですよ。

 「これまでずっとお聴きしてると、
  なんかワットプラシンの修行僧みたいですね」


また皮肉を.......でも、 まあそんなもんですわ。
この家で修行してると思わなきゃあね......我慢に辛抱で。

人間死ぬまで修行ですか?   まいるなあ。

              * *


私はね生粋の日本人。
井沢流 「穢(けが)れ思想」 の持ち主だと思ってんです。

井沢元彦のファンでね、 「逆説の日本史」 はいいですね。


 「この本もお読みになられたでしょ?」
          ☟
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 (ジジイが勝手に注釈)
お暇でしたらどうぞ、 上記著書のご案内(解説)です。
             ☟
http://www.tfm.co.jp/timeline/index.php?itemid=56093&catid=1485


勿論ですよ。
私はね、 自分の茶碗・箸を使って食事する習慣があるんです。
妻用にもちゃんと茶碗と箸を準備してますよ。

自分用のものを使って食べましょーって。

だけどがっかり、 どこにもでもある丼を使ったりしてね。
それに何でも手掴みで食べるのが好きなんです、 妻は.......

さすがに子供にだけはさせてません、 これだけは。

 「その穢れの....そんなこと無理ですよ、 奥さんには」
  
そうですよね、 妻は???でしょうね。
だから好きなようにさせてます。



愚痴っても仕方がないけど.....愚痴の連発でしたかね?

しかしこれだけはしっかり書いといてくださいよ。


妻と一緒にいてね、 感激したことだってあるんですから。

  「想像つきますよ」 











 「H の時、 目一杯尽くしてくれるんでしょ?」



                     最終回に続きます。


チェンマイって ホントいいですね!




posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 07:01| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月28日

独居老人の生活658(タイ人女房生態考C‐年の差夫婦:中編)


今回は昨日(#657)の続きです。
前回を未読の方は、 そちらから先にどうぞ........


チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐658(タイ人女房生態考C )


    正しい道とは  急勾配の上り坂なり。

    誤った道とは  ゆるやかな地平線なり。


                                        インドの格言


私は日本人でしょ、 妻はタイ人、 年の差36。
となると言葉に続く第二の関門、 これが生活習慣です。

同じ黄色人種、 見た目はさほど変わらないんですがね。
違いがだんだんと分かってくるんです。


日本に来た外国人が大概驚くらしいですよ。
街がどこ行っても清潔だってこと。

ゴミ箱が見当たらない、 だけどゴミ1つ落ちてない、
ホント異常なくらい日本人は清潔好きですよね。

妻はというと少数山岳民族出身でしょう。

image4 (1).png
           ☝ 奥さんのご実家の風景。


妻の実家は標高1500mの山の斜面にあるんですわ。
高床式の家でね、 一応きちんとした木造なんです。

だけど壁板・床板は隙間だらけ。
外の土ぼこりが絶えず舞い込んでくるような家ですわ。


となるとね、 必要に迫られた時だけ掃く、 又はモップで掃除。
つまり....清掃したって綺麗に保ってる間がないんですな。

江戸時代の佐渡の金山とよく似てますわ。
採掘所に海水が溢れて、 罪人が際限なく水汲みやるのと。

こんなの山岳民族だってやりゃしません。
だから掃除もしないんでしょうね。

               *

妻はね、 窓から庭になーんでもポイ、 捨てるの、 まいったねー。
庭先には果物の食べかす、 落ち葉、 紙屑、 ゴミでいっぱい。

そんなの放置したまま、 平気の平左ですよ。

「かって東京に夢の島がありましたよね。
 Cさん宅はチェンマイの夢の島、 いいじゃないですか」


また茶化して.......、 だから掃除するんです。
掻き集めて燃やしたりね。   誰がやる?  

決まってるでしょ、 私ですよ。
これ、 威張って言うことじゃないですね........

とにかくそんな家庭に育ったのが妻ですわ。
私が掃除しなきゃあ、 我が家は部屋も庭もゴミだらけのまんま。

子供は親の真似するの、 当然ですよね.....庭にポイ。
私は言うんです、 そんなことしちゃダメ! って。

するとその場はしないですよ。
だけど私がいないとまたやり始める、 イライラでしたわ。


こんなのが続いたら長生きできません。
で、 治ったんですよ、 山の生活習慣が。

治すのに1年近くかかりましたね〜。
我慢、 忍耐、 辛抱、 私の辞書にはこの3つしかありません。

エーカッコしてますなあ。  でも本当ですよ。


image2.png
          ☝ Cさんのご自宅(新築のころ)


              * *


私の毎日ですか?   至って単調なんですよ。
朝起きるとね、 子供の食事の準備です。

 「え〜  奥さんはどうされてるんですか?」


寝てますね。 オイ起きろ!  言っても詮無いこと。
家にはね、 私が作った週5日の献立表みたいのがあるんです。

おにぎり、  チキンライス、  焼きめし、  スパゲティー、
トースト類など。  私も頑張ってるでしょう?

私が作る朝食、 これがね、 2人の子供に大好評。
毎朝子供の喜ぶ顏を見るの....楽しみですよ。

               *

そのあとは洗濯、 次いで簡単に部屋の掃除です。
これも私がやるんですよ。

掃除だって大変なんですから......
寝室が6部屋、 リビング、 キッチン、 約600uですよ。

適当にやっても最低2時間はかかりますね。


ハイ、日中に5S....@炊事 A洗濯 B掃除 C整理・整頓、
私が全部やってます。

 「アレッ、 4Sしか.......1つ欠けてません?」 


ハア、 これも私の大事なお勤め、 Dセックスですわ。
我慢の毎日ですがね、 私にだって我慢できない時が........

 「それは夜のお仕事でしょ?」 

違うんです。  山岳民族の習性なんですかね?
よくは知らないけど、 妻は昼がお好みなんです。

子供がいない昼に.......これ結構疲れるんですよ。
ロマンチックな夜.........もう夢みたいですわ。


だから5S.....ぜーんぶ昼にこなしてるんです。
ま、 最後のSだけは 「たま〜に」 ですけどね。

                              
              * *


こんなことやってると直ぐにお昼ですわ。 
ランチは唯一和食です。

これがなきゃあ私、 タイで生活できません。
勿論自分で作ります。  H 以外は全部私一人でやってます。


夕食だけは家内が作ってくれるんですよ。 
だけど1品、 1品しか出てきませんわ。 

昼間は汗かいて5Sに勤しむ。
そして夜は粗食で腹7分目。

ありがたいこと、って思うようにしてます。
見てください、 私、メタボじゃないでしょ?



と言って笑うCさん(69歳)。
見ると歯が抜けて.....頭髪は全部抜けて.........



だけどご立派、 腑抜けではない。

そこには大和男児の雰囲気が漂う。

どこに?










それは次回に続きます。


チェンマイって ホントいいですね!




posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 10:13| Comment(2) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする