2015年01月05日

独居老人の生活151(枯れた徒花)


チェンマイに来てから数年、思い出してみれば驚いた事、敬服した事など結構あるもの。
独居老人がチェンマイで見聞し、驚き又は敬服した事例をお届けしています。
本日はあるレストランでびっくり。   ではどうぞ!



チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐151(枯れた徒花)


羞恥心はすべての人にまことにふさわしいものである。

しかし、それを克服するすべを、
そしてそれを決して失わないすべを心得ておかねばならない

                   モンテーニュ(フランス):16世紀ルネサンス期の哲学者



びっくり仰天・第3話: 羞恥心 


いまから3年程前の事。
友人に連れられて初めてのレストランに行く。
そこはランプーン街道沿い、サラピーにあった。

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ランプーン街道、並木道の景観は美しい。


広い庭園にポツンポツンとテーブルを配置、雰囲気満点のタイレストランである。

我々が席につくと2人のウエイトレスがやって来る。
そのうちの一人が中々の美人、年齢を訊くと20歳と言う。

独居老人の好きなタイプであった。
その日を境に、この娘会いたさに店に通い始める。


爺さんが若い娘にチョッカイ出す、これって恥ずかしい事、みっともないとジジイは思っていた。
しかしチェンマイ生活が長くなると、周りの環境に順応する。


66歳でも男は男、二十の娘は大人の女、口説いて当然の感覚。
羞恥心は既に無くなっていた。


その後店を訪れて分かったことは2点。
(1)店で働くウエイトレスは7〜8人、その殆どが店の奥にある一軒家で寄宿生活を送る。

(2)彼女たちは大学に通っている。



独居老人、先ずはお目当ての彼女(名前はプー)に好意を示す必要ありと考えた。

そこで店を訪れる度に、プーにチョコや日本のお菓子などのプレゼントを渡す。


ある日ランチで行った時、プーの姿が見えない。
現れたウエイトレスに訊いてみる。

「プーはいないの?」   「プーは今洗濯してる」

そのウエイトレスはプーを呼んで来てくれた。



またある時のランチではプーは不在、大学に行っていた。

「これ、プーに渡してくれる?」

ジジイは応対してくれたウエイトレスにプレゼント品を預け、寂しく食事をして帰る。

              *

プーが働く店に通い初めて2ヶ月ほど過ぎた頃であった。
ジジイはランチのため一人で店に行く。

テーブルに着くと、現れたのは初めて見るウエイトレス。
その初顔は手にしたメニューを出しもせず、ジジイの顔を見るなりこう言った。

「プーは学校に行ってます、おりません」

この時の独居老人、戸惑ったの何の、びっくり仰天。
なぜ初対面のウエイトレスがジジイの顔を知っているのか?

ジジイが訊いてもいないのに、なんでプーの事を言うのか?

チェンマイに馴染んだ独居老人に、どっと羞恥心が蘇って来た。

「スケベジジイが若い娘を口説きにやって来る」


こんな評判が店内中に響いていたのでは? 
笑い者になっていたのでは?  恥ずかしい!

このショックにより、ジジイは元の日本感覚に逆戻り。
その日を最後に、プーの店に行く事はなかった。

             * *


この日は羞恥心なく夜はライブを聴いて元気回復。
ご紹介する店はカフェーレストラン、店名不明。

場所は北タイ情報紙「Chao」の地図(F‐5)
アヌサーン市場内にある。
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広い店内。 ビールだけ注文、Beer Chang小瓶80バーツ。
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演奏は迫力ある優れモノ。
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             * *



1年近く経った頃、ランプーン街道を通る機会があった。
バイクの速度を落とし、忘れもしないその店を覗いてみる




廃業していた。
プーは何処に行ったのだろう。




独居老人は街道に咲いた徒花(あだばな)。

それは羞恥の念にかられ、直ぐに枯れ落ちた。






見るに忍びない。


こりゃダメだ。

チェンマイって ホントいいですね!



posted by チェンマイ華麗なる独居老人 at 00:45| Comment(4) | 愛を求めて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする