チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐90(クラシック)
モーツアルトの音楽を聴くと
まるで私自身が良い事をしたような気がする チャイコフスキー
一昨日(10月18日)夜、コンサートを楽しんだ。
「Sound Post Chamber Orchestra」
チェンマイ大学アートセンターで7時半開演。

電話で予約しておいたのだが、コンサート前日に担当者からメールが届く。
「満員になるので7時迄に入場して欲しい」と言う。
予約の電話を受付た人は男性で、名前を訊くとプラワテと名乗った。
会場でプログラムを貰い、指揮者の名前を見て気付く。
Prawateとあるから、この人はコンサートのConductor(指揮者)であったのだ。
予約まで担当するのだから指揮者も忙しい。
そう言う事で、アートセンター到着は7時5分前。

入口前の庭では楽団員(学生が殆んど)が記念撮影。

70近くなってもジジイの目が向くのは女性ばかり。
死ぬまでこうなのか?


会場受付係の美女、出演者の一人。

開演15分前に演奏者は早くもスタンバイ。
さすがはアマチュア、心懸けがいい。

”満員御礼” の垂れ幕はないが、通路にプラスティックの丸椅子を出す程に観客でいっぱい。 後ろの方は立ち見となる。
ホールのキャパが小さく、出演者の家族が各2名も来れば満員になろう。
7時半前には指揮者が現れ、早速の演奏開始。
すると観客全員が起立するではないか。
独居老人もつられて起立したが、写真をパチリ(不敬罪?)。

王様を讃える歌だったのでは・・・・。
Youtubeで調べる、お暇なら下をクリック。
http://www.youtube.com/watch?v=9yHJlwLT--0
合唱団も加わりステージは所狭し。
美人もいればブスもいる。
老いても了見が実に狭い、直ぐに美醜を区分けする。

モーツアルトが2曲続き、そのあとバッハ、ヴィヴァルディ。
演奏曲目によってソリストが登場、見せ場を作る。
ヴァイオリン(これは2人)、チェロ、ヴィオラ、クラリネット。
ボーカル(ヴァイオリン奏者の女の子)まで出て、テレサ・テン調で熱唱のサービス。
最後は指揮者への花束贈呈で幕引き。

東京にいるなら頼まれても行かないアマチュアのコンサート。
ここチェンマイではクラシック音楽に親しむ機会が少ない。
入場無料、Donation の箱が置いてあったがうっかりして寄付せずに帰る。 今も後ろめたい気持ち。
ジジイが一人で行くのは寂しいもの。
しかしクラシックのコンサートは、興味のない人には座席にいるだけで苦痛らしい。 だから友人とかを誘うことはしない。
痛い思い出がある。
独居老人が57、8歳の頃、東京・渋谷でヨーヨー・マ(世界的チェロ奏者)のコンサートがあり、Ticket を2枚購入した。
1枚1万数千円したと記憶する。

同行予定の友人(30歳の女性、ジジイは貢ぐくん)が急遽都合つかず、代わりにジジイの40年来のポン友を無料招待した。
そのポン友、最初の演奏が40分ほどで終わると、
「もうきつい、早く外に飲みに出ようぜ」と言い、席を立つ。
高い入場料が半分も聴かないうちに吹っ飛んだ。
これなら一人で行った方がいい。
一昨日は一人、ひたむきに演ずる若者を見ると感ずるモノがある。
優雅なチェンマイ、楽しい音楽の夜であった。
どうであれ、隠居一人暮らしの日々は寂しいものと達観している。
チェンマイって ホントいいですね!