チェンマイ独居老人の華麗なる生活‐81(用足し一直線)
人間には不幸か、貧乏か、病気が必要だ。
でないと人間はすぐに思いあがる。
ツルゲーネフ(ロシアの小説家)
6日(月)の午後から体調不良になった。
この日のランチ後、自宅ソファーに寝転んで週刊誌を読んでいたらそのままうたた寝。
どうも風邪をひいたようだ。
週刊誌は日本に一時帰国していた友人がタイに持ち帰ったもので、ありがたく借用。
日本の週刊誌に飢えている独居老人、今貪り読んでいる。
独居老人は「週刊新潮」と「週刊文春」の数十年来の愛読者。
「週刊新潮」の創刊以来の合言葉は”金と女とスキャンダル”、有名人が叩かれる様は読んでいて爽快になる。
著名人の不幸は蜜の味。



だが6日はビールを飲んだランチ後とあって睡魔が優ってしまった。
風邪の症状から夜には腹を下して早々の就寝。
発熱するかと心配したが、翌朝(7日)体はだるいが平熱、しかし下痢は続く。
朝食後「正露丸」をのむが下痢止まず。
ランチ後、今度はタイ製下痢止めを服用、これで翌朝まで大の用足しなし。

昨日(8日)は朝の下痢便1回で終わったが、これは薬が効いているから。
体は相変わらずだるい。
ずっと自宅に籠りひたすら休養、これしかやりようがない。
病気になると独居の辛さを思い知る。
この間自宅でチョボチョボ食う。
食欲がないのでビールも僅か、昼と夜の食事時で1日計小缶4個、たまには節酒でいいか。
こんなの食ってます。近所のタイめし屋から持ち帰り。
ポークとサラダで50バーツ。

サラダ。

* *
下痢で思い出すのはチェンマイのロイクロ通り。
その夜は夕食後ライブ音楽のあるバーに行った。
その後ロイクロ通りを歩いていたら突然の腹痛。
我慢できず漏れそうになり、慌てて通りのバーに駆け込みトイレに一直線。
辛うじて間に合い用を済ませたが、そのまま帰る訳にもいかず、カウンターに座りビール(小瓶80バーツ)を注文。
すると店の30歳くらいの女が「私も飲んでいいか?」と言う。
トイレを借りた弱みがありOKする。
トイレの借り賃で160バーツ掛かった勘定。
他に客もなく、2人で話しているとその女が言う。
「1600バーツでホテルに行くわよ」
腹下しの独居老人、体調不良を理由に丁重にお断りした。
不幸、貧乏、病気など一つも要りません。
人間思いあがろうが何であれ必要なのは、
カネと女です。
チェンマイって ホントいいですね!